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06/08〜10[競走部]第96回日本陸上競技選手権大会

野澤と蔭山が早稲田記録を刷新!


 2つの早稲田記録が大阪の地で誕生した。
400mH・野澤啓佑(スポ3)、そして女子400m・蔭山愛(教4)だ。


 

 400mHの野澤は日本選手権初出場。3週間前の関東インカレで自己ベストを更新したばかりだ。
 見せ場は早くも予選でやってきた。野澤は序盤から積極的なレースを展開。首位を死守し、組1着での予選通過を果たした。
驚いたのはその記録。「7台目のハードルでリズムを崩し、後半まとまりのない走りになってしまった」と振り返る野澤は「タイムは出ていないかなと思った」そう。しかし結果はその予想に反し、49秒64の好記録。自己新・五輪B標準突破に加え、30年間破られることのなかった早稲田記録をも更新する快挙を見せた。
 準決勝では着実に決勝通過することを見定め、落ち着いて臨む。そこでまたしても予選を上回る49秒53の記録で自己新を叩き出した。本人が「しっくりこない走り」と振り返る中で出たこの記録は、野澤の格段の成長を物語っているようだった。

 そして準決勝で惜しくも破れなかったA標準突破を目指し、決勝の舞台へ。
野澤はスタートから攻めの走りで3位争いを展開する。だがゴール目前、最終ハードルで歩幅を崩してしまうと他選手のスパートにどんどんと交わされていき、6位でのフィニッシュ。記録の更新も叶わなかった。
しかし当初は「決勝進出が目標」だった野澤にとって、決勝進出、そして6位入賞は大きな自信となったに違いない。
 この種目で優勝し、ロンドン五輪を決めた岸本(法大)は野澤の「1番の目標」。次戦となる日本インカレではその岸本と「競り合えるようなレースをしたい」と大物相手に宣言してみせた。


 
 

 日本選手権2度目の出場となった蔭山も予選で魅せた。
序盤から攻めのレースを展開し、他選手の追い上げを振り切りトップでゴール。記録は53秒83。かねてからの目標である、53秒台に遂に到達した歓喜の瞬間だった。

  翌日の決勝、蔭山は後半に猛烈な追い上げを見せる。ラスト50mに入った時点では蔭山をむ4人がほぼ横一線で優勝争いを演じ、手に汗を握る接戦となった。
結果は3位入賞。「日本選手権で53秒台を出し、3位以内に入賞をする」という自身の目標を予選と決勝で見事達成してみせた。

 早稲田では初となる53秒台の域に足を踏み入れた蔭山。9月の日本インカレでは、複数種目に出場する彼女の活躍にさらなる期待がかかる。

【400mH結果】
野澤啓佑(スポ3)
(予選3組) 49秒64 1着 ☆自己新記録・早稲田新記録・五輪B標準突破
(準決勝2組) 49秒53 2着 ☆自己新記録・早稲田新記録
(決勝) 49秒96 6位
【女子400m結果】
蔭山愛(教4)
(予選2組) 53秒83 1着 ☆早稲田新記録
(決勝) 54秒27 3位

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT=矢野真由実、PHOTO=鈴木崇広)
 


 
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