10月13日島根県出雲市を舞台に6区間45.1kmで行われる、第26回出雲全日本大学選抜駅伝競走。コース変更により3区が昨年の7.9kmから8.5kmへと距離が伸び、全45.1kmとなった。台風19号が接近してきており大会への影響が心配される中、前日の今日、区間エントリーが発表された。(尚、開催の可否は大会当日の13日8時に発表される。)
☆1区(8.0km) 出雲大社〜出雲市役所
1区を走るのは、柳利幸(教3)。昨年から引き続きスターターでの起用となった。近年序盤の流れが勝負に大きく影響し、重要性が高まる1区。大六野秀畝(明治大)、中谷圭佑(駒大)、服部弾馬(東洋大)ら各校力のある選手を揃えてきた。今季インカレ入賞、自己記録更新と活躍が目立つ柳は「リベンジを」という言葉通り、昨年の雪辱を晴らせるか。うまく先頭集団で流れに乗り、区間上位で続く2区へとつなげたいところだ。
☆2区(5.8km) 出雲市役所〜斐川直江
大会最短区間である2区を任されたのは中村信一郎(スポ3)。今季トラックで自己記録更新を続けており、好調を維持している。夏合宿でさらに成長を遂げ、「今一番乗っている選手」とチームメイトからの評価も高い。コースの距離が短く、スピードランナーが集まるこの区間で、ライバルとなるのは有村優樹(明治大)、西山雄介(駒大)あたりか。中村の持ち前のスピードを生かし、積極的にレースを進めてほしい。
☆3区(8.5km) 斐川直江〜平田中ノ島
各校のエースが集う3区には山本修平(スポ4)が起用された。レースの行方を占う前半の重要区間である3区。今年はコース変更により昨年より600m距離が伸び、さらにレースにおける比重は増した。各校からは昨年区間新記録を叩き出した村山謙太(駒大)を始め、服部勇馬(東洋大)、一色恭志(青学大)などエースが軒並みエントリー。ここで主導権を握りたい各校の思惑が見てとれる。この区間4度目となる山本は初の区間賞獲得なるか。大いに期待したい。
☆4区(6.2km) 平田中ノ島〜鳶巣コミュニティーセンター前
4区は期待のルーキー光延誠(スポ1)が務める。1年生ながら抜群の安定感を誇る光延。日本インカレでは5000mで7位入賞、自己記録を更新し、晴れて13分台ランナーの仲間入りを果たした。高校時代の駅伝での実績は十分、3大駅伝デビューとなる今大会で区間賞も十分に狙えるだろう。
☆5区(6.4km) 鳶巣コミュニティーセンター前〜島根ワイナリー
アンカーへとつなぐ5区は井戸浩貴(商2)。レースは終盤戦を迎える。1年時から着実に練習を積み、力を伸ばしてきた井戸。主将山本も「安定してきた」と井戸の成長を認めている。冷静な走りで後続との差をつけ、アンカーへと襷をつないでほしい。他校の注目選手である藤川拓也(青学大)らとの区間賞争いにも期待したい。
☆6区(10.2km) 島根ワイナリー〜出雲ドーム
最終6区は、田口大貴(スポ4)が務める。大会最長区間であり、走力が求められるこの区間。今季5000m、10000mともに自己記録を更新、日本インカレ5000mでは8位入賞を果たした田口。実力、経験を踏まえても区間賞は十分に狙えるだろう。4年間積み重ねてきた力を大いに発揮し、トップでゴールテープを切ってほしい。
エース不在という今年の早稲田だが、選手層は決して強豪校に引けを取らない。「総合力で戦っていく」今年は、主将山本を始めとして4年生を中心に例年以上にチームはまとまっている。「スピード駅伝」と称される出雲駅伝では突出したエースのいない分、早稲田は後ろからの追い上げは厳しいことが予想される。序盤から積極的に前方でレースを進め主導権を握る必要があるだろう。また、今年は台風により悪条件下でのレースが予想される。選ばれたメンバー全員が持てる力を最大限に発揮し、レースの流れにうまく乗ることが4年ぶりの優勝には必要不可欠だ。
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