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2014年度駅伝特集「復活」出雲駅伝直前 山本修平インタビュー

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表情からは最後の駅伝シーズンに懸ける真剣な思いが伝わってきた。
――早稲田記録会についてはいかがでしたか
 夏合宿、夏前からもそうなんですけどすごくケガとかで苦労してきて、そこを乗り越えてバネにして走って頑張ってきた選手が今回しっかり走れていたかなというのと、やっぱり夏合宿、岩手とかそういったところで一緒にやってきたメンバーが、結果としてはコンディションが良くなかったので記録は出ていなかったんですけどすごく内容の良い充実したレースができたかなというところがありました。チームとしても1週間後に出雲駅伝を迎えるという中で皆が頑張ってくれたことがすごく士気の高まりにつながったかなと感じさせられましたね。

――チームの雰囲気は良い状態
 そうですね。1年生から4年生までの各学年がすごくしっかりしていまして、やっぱり走れる選手が増えてきたということも良いことだと思います。今年は中でも4年生がすごくしっかりしているかなという部分があって、僕が主将として中心にやらせてもらっているんですけどすごく周囲に支えられながらチームを動かせているかなというところはありますし、同期のメンバーはすごく頼り甲斐があるので助けられています。全体としてはコミュニケーションの取り合いとか練習の際の声掛けとか一緒に走ったり、というところですごくチームワークが良く、士気が高まっていて良いかなと思いますね。  

――今年のチームのカラー、特徴はどういったところにありますか?
 自己記録とか上位の選手のチーム平均はやっぱり僕が1年生の時とかの方が高かったかな、というかやっぱり28分台の選手が多かったですし、1年生、2年生、3年生と上がるにつれて数がちょっと減ってきたかな、落ちてきたかなというのは印象としてはありますが、今年のチームは28分台がたくさんいるっていう訳ではないですけどチームワークでいったら本当にずば抜けているかなというところはありますし多分総合力で考えると今まで4年間自分が見てきた中で1番高いかな、期待できるチームかなと思います。

――山本選手自身4年間で何か成長したと思う部分は
 振り返ると1年生のときは上の先輩たちにすごく助けてもらっていて、自分も頼っていた所があったかなと思いますし、周りをそこまで見れる選手じゃなかったかなというのは感じます。学年が上がるにつれて自分が引っ張っていかないとというところで周りを見て行動できるようになったというのはありますね。あとはやはり1番自分が成長したかなと思うところは4年生になって、主将という大役を担わせてもらう立場になって、率直な意見として最初はすごく大変だなという風に感じて辛いときもたくさんあったんですけどそういったところもしっかり乗り越えてきながらチームを引っ張ってきたという自信はあります。そういった大変な壁を乗り越えながらも最後の日本インカレで、1点ですけど主将として点を取ってチームに貢献できたというところが自分自身成長したなと自信を持って言えるかなという風に思いますね。

――大変だったことは
 2年生が終わってから体調がずっとあまり良くなかったので。疲れとか小さな故障とかそういった所で3年生1年間あまり良くなくて。箱根の前に故障して、そこでやっぱり自分自身腐りたかったっていうのもありましたし辛かったときもあったんですけど、でも振り返ると箱根が終わるとすぐ代が変わって新しいチームとして新体制になるのでそこでまずしっかり切り替えてできたかなと。主将として気持ちを切り替えてやっていけたかなという風に思います。

――山本選手はこれまでの駅伝では同じ区間を任されることが多かったと思います。走りやすさなどはあるのでしょうか?
 本当は同じ区間を走ると記録は上がっていく確率は高いかもしれないんですけど。でもコンディション、状況がすごく変わったり駅伝だと展開で結構記録の出方は変わってくるので。監督の意向で区間を与えられてるというのはすごく感じるのでその区間でしっかり結果を出したいなというのはあります。今までの駅伝を振り返るとあと一歩の結果でずっと止まってきているので、最後の3つの駅伝はしっかり監督の期待に応えて走りたいなとは思います。

――周囲から寄せられる期待も大きいかと思いますがプレッシャーを感じることはありますか?
 期待されたり応援してくれる方も本当に多いですしそういったところは暖かく受け取っています。あまりプレッシャーを感じることは特に無いと思いますし逆にそういったすごい応援をプラスにして力にしているかなという感じはありますので。そこで逆に前に気持ちを出しすぎて失敗するというところはちょっとありますが、プレッシャーを感じて失敗したということは自分にとってあまり無いかなと思います。

――4年間共に練習をしてきて、成長したと思う選手は
 まずは田口(大貴、スポ4)ですかね。僕が1年生のときに田口はそんなに力も無かった、というよりは記録がなかったんですけど、見ていてやっぱりすごく強くなるなと感じるところはあって。僕と同じようにやっぱり競走部という所に対しての気持ちがすごく強くて、1浪して同じように入ってきた部分もありますし誰にも負けたくないという気持ちの強さが出ていましたので、4年間を通じてやっぱり伸びてきたな、強くなってきたなというのは感じますね。あとは皆すごく成長したなというのはありますが高橋広夢(スポ4)とかも去年箱根を走ったんですけど、振り返ると箱根を走った1年前なんかは走るということを誰もが多分想像しなかったくらい、力が足りなかったなという所もあったと思うんですけど、そこから努力をしてきて箱根を走って。4年目である今年もさらに力をつけてきていて、最後の駅伝シーズン何かやってくれるかなという期待もあります。他の4年生のメンバーもすごく一人ひとり力をつけてきていますし、本当に良い学年だと思いますね。

――これからいよいよ3大駅伝が始まります。現在の率直な心境を教えてください
 まずは3大駅伝最初の出雲駅伝を今週に控えているんですけど、今のチーム状況的に優勝を狙えるかなという風にすごく感じていますので、そこでしっかり優勝を勝ち取っていきたいなと思います。そしてやっぱり最後目指すところは箱根駅伝になりますのでそこにこのチームが重点を置いているといったことは忘れず、その中でも一つひとつの駅伝に集中して3つしっかり戦っていきたいなと思います。

――個人としての目標は
 駅伝はやっぱり個人としてはチームが優勝する、区間賞をとるといったところが満足のいく状態だと思うので区間賞は狙っていきたいですし、主将としては駅伝優勝をしっかり成し遂げたいなというところはあります。多分自分が主要区間に置かれるとは思うんですけどキャプテンとしてまずチームメイトを安心して走らせられるようにしていきたいと思いますし、優勝に貢献できるような、チームに勢いをつけられるような走りをしていきたいなと思いますね。

――ありがとうございました!

この1年間主将としてチームをまとめてきた山本選手。大役を担い幾度の壁を乗り越える中で、自身が成長したと思える部分は大きかったようです。4年間の集大成として臨む最後の3大駅伝。チームの総合力はこれまでで最も高いという今年、入学してから初めての「箱根駅伝優勝」に向けて、まずは初戦の出雲で良いスタートを切りたいところです!  

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(TEXT=関谷公子、PHOTO=川口恵)
 


 
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