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高田康暉選手プロフィール
スポーツ科学部4年
鹿児島・鹿児島実業高校出身
自己記録 5000m:13分50秒32
10000m:28分49秒59
ハーフマラソン:62分02秒
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現在のコンディションはいかがですか(取材を行ったのは12月23日)
毎年恒例の集中練習もしっかりこなすことができて、今年の中では一番良いです。走りこみ不足だったので、学連記録会が終わってからは走り込みをメインに1ヶ月ほどやってきました。調子はこれからだと思うんですけど、一応自分のなかではいい形で来ているので、今のところ不安はなくここまでこれているという感じです。
――走りこみをメインにとのことですが、1ヶ月にどのくらい走られたんですか
1ヶ月というよりは週で区切って、1日30kmくらい、週に1日2日休んで、週に150kmくらいですかね。
――普段はどのくらい走るのですか 今シーズンは故障が多かったので、週で100kmいかないとか、距離が積めない時期もありました。今はプラスアルファもこなせるくらい練習できたので、距離に対する不安もこの1ヵ月で解消できたと思います。
――監督が変わって、チームの雰囲気は変わりましたか
だいたい変わりはないんですけど、渡辺さんは感覚でものを言うような監督でした。それはそれで存在感があって良い雰囲気でやれていたと思うんですけど、相楽監督に変わってからは動き作りを取り入れたりとか、ちょっとしたことも変化を取り入れたりされています。渡辺さんが一生懸命じゃなかったわけじゃないんですけど、選手に対して全力で返してくれるというか、一緒になって戦ってきたという感じがあります。今年はより指導者と監督との一体感もでてきていると思います。練習メニューも変わったり、失敗や成功もくりかえしてここまで来ているので、そういうところが去年とは違うかなと思います。
――自分自身の身体に対する変化はありましたか
チームの怪我は減っても、僕自身は怪我があったのでなんとも言えないんですけど…。今まで合宿で5人以上ウォーキングしていたのが、1年を通してもたまに怪我人が1、2人出るくらいで、今年から来てくださっているトレーナーさんによって走りの効率がよくなったことが怪我の改善に繋がっているのかなと思います。
――怪我の改善に向けて努力したことは
1年の頃から力任せに走っていたので、竹澤(健介=住友電工)さんからいつか怪我をするぞと言われていて。ふくらはぎや足首など足先を使って走る癖がありましたが、ちょうど良いタイミングでトレーナーさんからバネで走らないようにと言われ、身体全身を使って走れるようになりました。タイムにはまだ出てないんですけど、陸上を長くやっていくっていう視点では、改善できたと思います。
――今年の春から新しく重心トレーニングを取り入れたとのことですが、どのような内容ですか
座った状態で足を前に出して進む骨盤ウォークが第一ステップで、それができたら身体の中心にある尾てい骨あたりに重りを乗せたり、中心を使って練習をしました。その次は肩甲骨などの上半身も連動させて、という感じです。
――トレーナーさんが来て下さった由縁は
トレーナーはファイテンの知野さんという方なんですけど、もともと僕が1年生のときに山本(修平=トヨタ自動車)さんや矢澤(耀=日清食品)さんが行っていて、紹介していただきました。そこから個人的に治療してもらうようになって、去年くらいからチームに来てくださるという話がでて、週に1回だったり、月に2回の頻度で始まって、夏合宿など短期的にいてくださるときもあって、今年から浸透し始めました。
――全日本は走られませんでしたが、どういう状況でしたか
全日本の2週間前に渡辺さんに相談をして、八木(勇樹=旭化成)さんが4年目のときに故障で三大駅伝のすべてを走れなかったときとかぶっていると言われ、焦る気持ちもわかるけど、ひとつに絞ったほうが良いというアドバイスを頂きました。主将として全日本に出られないのは申し訳ない、情けないと思ったんですけど、それよりも箱根で結果を出して勝つことが最善だと思って、相楽監督とも話してそういう経緯になりました。
――2年生で2区の区間賞でしたが、今年はどこを走りたいですか
2区で準備していたらどこでも走れると思うので、2区を走るイメージを持って練習してきました。
――2区を走るとして、何分くらいのペースで走りたいですか
優勝時の平賀(翔太=富士通)さんのラップが目安になってくると思います。高望みはしすぎず、しっかり仕事をしたいです。
――早稲田の2区は特別なものだと思いますが、そこを任される上で責任ややりがいなどはありますか
2年前、まだ実績が無かった僕に渡辺さんから2区と言われたことが自信になって結果に繋がったと思うので、今年は故障もあって苦戦しましたが、自信をもって2区を走れると思います。 |