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2014/1/5[ラグビー蹴球部]

大学選手権準決勝試合後記者会見レポート

※このインタビューは試合終了時に行われたものです。


 

後藤禎和監督

――今日の試合を振り返って
今日の準決勝は対筑波大学ということで、筑波大学の最大の強みの一つとしてディフェンスブレイクダウンを挙げて、相手の強みに対して早稲田が今年やってきたラグビーを真っ向から、相手の強みを真正面から受け止めて今年の早稲田の正攻法で打ち勝とうという形で臨みました。具体的にはまずは今年早稲田が自信を持っているフォワードのセットプレーでプレッシャーをかけて、一次攻撃の攻防で有利に立つとそういったところだったんですが、やはり筑波もブレイクダウンのところにかけてきて、前半の序盤はそこのブレイクダウンのところでプレッシャーを受けてそれが起点となってミス、あるいはペナルティを犯して、中々思うようにゲームを動かせませんでした。加えて後半は若干風下とはいえ、エリアマネジメントの方がキャプテンに一任しているとはいえ、もう少し上手くやってくれよみたいなところもあったんですけども、逆に結果論ですが長い長い厳しい時間帯で一つのトライも許すことなく、なおかつ最後の10分間で3つのトライを取りきって、最後引き離して勝ったということは、監督として素直に選手達の精神的な面を含めた成長を認めたいと思います。

――今日活躍したFB藤田慶和選手について
基本的にはあれだけスケールの大きなプレイヤーなので、変に型にはめすぎると彼の良さは活きないので、ボールを持った時は自由に動いていいよと、そんな感じであいつに良いボールを持たしてみんなであいつをサポートしようと、大きな考え方としてはそんな感じでやっています。

――怪我をしていたSO小倉順平選手の状態は
小倉に関しては無理矢理復帰させたというよりも普通にリハビリを進めて、十分100%に近いパフォーマンスが出来る状態だったので安心して復帰させました。今日のパフォーマンスに関しては後半の前半が全てと言いますか、これでは勝てないだろうというのが正直なところで、猛省を促したいですね。ただ、もうここまで来たので後はもう思いっきり自由にやってもらって、普段の自分の力を最大限に出してくれればと思います。

――同じく怪我をしていたHO須藤拓輝選手の状態は
須藤に関しては予選リーグ3回戦の中央大戦のあの時点で、怪我の状態がかなり悪くて。正直あの瞬間は僕も下手したら決勝も間に合わないかなという感じだったんですが、世の中には不思議な事が多々ありまして治るはずのない怪我が治ることもあるんでね、日本を始め東洋医学というか素晴らしい医術がありまして、劇的な回復を見せて、100%とは言わないですけれども、ほぼ90%以上の状態に戻ってました。今日のパフォーマンスに関しては、最後のスクラムトライなど、彼に関してはもう満点です。

――決勝戦に必要なものは
精神力です。

――もう少し詳しく教えていただけますか
今日の筑波も、帝京を相手にした時も基本的にはやらなけらばいけないことは一緒だと僕は思っています。やはり今年ずっと早稲田が自信を持ってやってきたセットプレーのところで必ず勝つと、ゲームの起点となるべきセットプレーで必ず優位に立つ、そこで相手にプレッシャーをかけて一次攻撃の攻防の部分で後手を引かない、相手のほうが強くて早い選手が多いのは間違いないのでそこで10pでも20pでも食いこまれるとやがてペナルティを犯したりだとか、やがてどこかで破たんが生じて失トライにつながってしまう、そういった隙のないセットプレー、隙のないディフェンス、これを80分間、いや90分間遂行しなければ、勝てないんですよ。ですので精神力が絶対に必要だと僕は考えます。

 

 


 

垣永 真之介主将(スポ4)

――今日の試合を振り返って
後藤さんがおっしゃったように筑波のディフェンスブレイクダウンに一本化して練習に取り組んでいました。前半は予想以上に一人一人の意識が上回ってかなり苦しめられましたが、そんな中でもやはり後半の前半、かなり攻め込まれましたがあそこを耐えきったということは僕らの春苦しんできた課題が克服されたのかなと、心の底から自信になる、そんな気がします。

――今日のスクラムの印象と手ごたえは
まず一つもペナルティがなかったこと、よく修正出来たと思います。その中でやっぱり途中で上手くいかないこともありましたけど、しっかりフロントスリーが話し合って何をすべきか、次はこういう風に組もうと、一本一本試行錯誤して、その結果が最後上手くはまってああいうスクラムトライに繋がったと思います。誰一人手を抜かず、最高の形作りから最高の押し込みが出来て、本当に集大成が出てきたなと思います。
(後半のスクラムトライ時の)あのスクラムに関してはだけは、本当に全て一年間やってきたことが凝縮されていて、さっきも選手と「あのスクラムを毎回出来ないか」ということを話したんですけど、あのスクラムを原点にまた次の試合に繋げていけたらいいなと思います。

――今日活躍したFB藤田選手については
彼はチームに合流したのが11月ですが本当に真摯に早稲田のラグビーを受け止めてくれて、彼自身本当に勝とうと力を貸してくれる、僕らにとっては信頼出来る、本当に素晴らしいプレイヤーだと思っています。

――試合後筑波の内田啓介主将と話されていましたが、どのような内容を
必ず優勝してほしい、その一言だけ彼とかわしました。

――決勝戦に必要なものは
気合と根性です。

(TEXT=磯綾乃、PHOTO=猪野史夏)

 


関連URL
早稲田大学ラグビー蹴球部公式サイト
エンジニアンズ(早稲田ラグビー応援集団)


 


 
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