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TEXT=鈴木英介(5/5)・白井邦博(5/6)



5月5日(土) 第一試合 W10-2T


終わって見れば早稲田が2桁得点での大勝。しかし序盤は完全に東大のペースで、その後もお粗末な展開が目に付いた。
初回、早稲田の先発・和田は制球に苦しみ、四球とセーフティバントで無死1・2塁。ここで東大の4番・児玉が左翼前にヒットを放ち先制。2回にも四球の走者を1塁に置いて、1番・細川が左中間を割る三塁打で追加点。嫌なムードが漂う。しかし和田は3回から、捕手が阿部から東に変わった事も功を奏し、本来のピッチングを取り戻す。
ここから早稲田が反撃を開始。4回、東大の投手・浅岡が制球に苦しんだ所に上手くつけ込み、比嘉の二塁打・比留間の四球等で一死2・3塁になった所で和田がセンターオーバーの三塁打で同点。更に由田・末定も続き、打者一巡の猛攻で6得点。ほぼ試合を決めた。この後も小刻みに得点を重ね、投手は和田→川口→清水と繋いで無失点に抑えた。早稲田が1回戦を快勝。
東大は先制したものの、浅岡が4回、突如として崩れたのが痛かった。早稲田は守備では無失策という点に成長が見えたが、13残塁を残すなど、攻撃面に課題を残した。



5月6日(日) 第二試合 W6-4T


早稲田・江尻、東大・加治佐の両先発で始まった試合は、早稲田にとっては非常にフラストレーションの溜まる戦いだった。
今日も先制点は東大。2回、江尻の141キロの速球を4番・児玉がレフトスタンドに放り込んで0-1(これで児玉は6本塁打で、東大のホームラン記録まであと1本)。早稲田はその裏、江尻のスクイズで同点に追いつくが、3回、四球に3本の長短打が絡み、東大は3点を追加、1-4。江尻は3回も持たずに降板となった。後を受けた菊池が1球で後続を断ち、東大に傾いた流れを立て直したのが救い。
3点を追う早稲田は4回、昨日の浅岡同様に4回で突如制球が乱れた加治佐を攻め、1点を返して2アウト2・3塁の場面で主砲・鳥谷が上手く合わせてタイムリー2点ヒット。更に満塁として比留間が押し出しの死球を受け、5-4と逆転した。6回裏にも1アウト2・3塁からピッチャーの暴投で1点を追加。投げては菊地→清水、そして6回からはエース和田が登板し、4回以降を0点に抑えた。9回には無死2塁のピンチもあったが、セカンド・田中の背走ダイビングキャッチなどもあり、辛くも逃げ切った。
東大は3点をリードしたものの、投手が我慢出来ず、昨日に続いての逆転負け。度々に渡るキャッチャー・川原の捕逸も響いた。

結果を見れば早稲田が勝ち点を収めた東大戦だったが、打者の大振り、残塁数の多さ、江尻の不振等、次の立教戦に向け、心配の残る試合となった。ただ、不振を極めていた由田の復調や、4番・鳥谷の素晴らしいバッティング、1週間の休息など、プラスの面も無い訳ではない。立教は早稲田同様、多田野・上重といった投手力を誇るチーム。簡単には打たせて貰えないのは明白だ。打線の繋がりを意識したバッティングを期待したい。次が正念場だろう。





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