「BIG BEARSの今年を占う早慶戦を見に行こう！」
　　TEXT=鈴木英介

　「名前は聞いたことはあるけど･･･」「ラグビーに似てる？」「アメリカではメジャーなんだよね。」などなど。ルールを知っている人は少ないし、観戦したことがある人も少ない。アメフトはそんなスポーツではないだろうか。

　私自身、全くの素人で、去年のアメフト早慶戦まで生で試合を見たことはなかった。アメフト部の友人にチケットを貰った手前、行くしかないとは思っていたが、ルールも知らない上、当日は小雨で肌寒い。正直、あまり気は乗らなかった。

　しかし、横浜スタジアムで行われた早慶戦は私の予想よりも遥かに熱く、そして華やかだった。

　両チームの選手とチームスタッフ、そしてチアガールによって、コートの両サイドは陣取られ、雑多な中から緊張感が滲み出る。アメフトは守備と攻撃が別れている上に、ワンプレー毎にリズム良く進行が行なわれ、見ていてわかりやすい。ルールや戦術を知れば知るほど、より楽しさが増すのは当然だが、初めて見る人でもプレーに一喜一憂できるのがアメフトの楽しさなのかもしれない。一目アメフトを見た時、本場アメリカでの爆発的人気が頷けた。

　今年度の早大アメフト部「BIG BEARS」は、昨年度の最終戦で得たチームとしての一体感をもとに、順調に仕上がっている。２０日、横浜スタジアムに足を運んでみてはいかがだろうか。

「今年度の意気込み　＜主将・早坂友貴（一文４年）＞」

昨季は春のケガ人続出でチーム作りが遅れ、秋にまでこの影響が出てしまいました。しかし、中盤戦から期待の１年を中心に本来の力を発揮し、入替戦の危機からブロック４位まで浮上しました。昨季の反省からオフにはウエイト・トレを強化し、体力アップを図ってきました。その後も徹底して走り込み、スタイルしての練習量も増やしました。質も集中力も高め、昨季とは比べ物にならない仕上がりをみせています。必ず、勝ちます。

「早稲田の注目選手」

QB波木：駒場学園時代に関東を制覇し、鳴り物入りで登場。昨季中盤以降、不動のスタメンになった、非凡なセンスの持ち主。

RB神 ：波木とともに、今期のチームの浮沈のカギとなる選手。

DE新掘：ベンチプレスはチーム１の１４０キロをあげる。副将も務める守備のキーマン。

参考

昨年度成績：早大９ー２０慶大
通算成績 ：早大１３勝３４敗１分

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