WasedaWillWin.com
 
 
早大×大東大交流戦戦評&今シーズン展望
TEXT=鈴木雄大
<早大×大東大交流戦戦評> W 50 - 5 D

 正直なところ、もしかしたら早稲田は負けるんじゃないかと試合前には思っていた。毎年「小兵」と称されれる早稲田が大東大の「トンガパワー」に蹂躙されるのではなかろうかと。しかしフタを空けてみれば50-5で早稲田の大勝、というワンサイドゲームに終わっていた。

 今日の勝因は言うまでもなく8トライをあげたBK陣の健闘だ。今日3トライのCTB山下の度重なる縦への突破が光るが、今年から本職SOに入った2年生大田尾の判断も良かった。パスワークの精度も去年よりは格段に良くなっており、BK勝負では完全に大東大を寄せつけなかった。ディフェンスでもバツベイ、オトといった大東大トンガ勢に何度も突破を許しながら、前半の1トライに抑えた点は、大東大のミスに助けられた点を差し引いても評価していいと思う。

 しかし、課題がないわけではない。特に前半安定しなかったラインナウトの修正は急務だ。また、大差がついたからということもあろうが、ゲーム終盤はプレイの精度もかなり落ちた。帝京慶應明治といった対抗戦の有力所に当たった時にこれがどう出るか。今日は結果として大差での勝利となったが、これに慢心することなくこれからの試合に望んで欲しいと思う。

<今シーズン展望>

 今シーズン対抗戦は「台風の目」に注目だ。

 今シーズン、帝京大の評判が高い。ここ近年は早明慶に帝京が台風の目、という下馬評が続いていたが、その「台風の目」が今年は頭一つ抜けてるという下馬評で持ち切りだ。先日も去年の王者関東学院に敗れはしたものの10-15と均衡した試合をした。今年の早稲田は「前半のヤマ」が「今年最大のヤマ」になるかもしれない(早稲田にとって対帝京戦は、今年も含め例年対抗戦第3戦にあたる)。

 それに対し、今シーズンの早稲田は攻撃を中心にチーム力をあげてきている。今年からFBに入ったBKのエース西辻のケガやFWの核になると見られていたFL上村が東大戦で不可解な途中交代を見せたのが気にかかるが、LO高森、SO大田尾、CTB山下など注目の選手も多い。去年までのような、肝心なところでのミスがなくなればしばらく遠ざかっていた対抗戦制覇も望めるだろう。とはいえ早明慶は横一線。今年も最後まで緊迫したシーズンになるだろう。

 対抗戦後の大学選手権では関東学院が完全に別格。日英大学ラグビー対抗戦では慶應・法政が勝てなかったケンブリッヂ大に30-18で快勝、強さを見せつけた。関東学院への挑戦権を賭けて、対抗戦の各大学と、関東リーグ戦の法政、関西の同志社が争うという図式だろう。

 


Realvoice トップページへ






 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる