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ラグビー全早慶明三大学対抗戦特集
はじめに

TEXT=長友亮太



 早稲田、慶應、明治。

 早慶明。東京六大学を構成するこの三大学は、ラグビーでも共に関東大学対抗戦に所属し、常に大学ラグビーの屋台骨を背負ってきた。今シーズンも「打倒関東学院」を合言葉に鎬を削り、早稲田が優勝、慶応・明治が後に続くという結果になったことが記憶に新しい。そんな三大学が現役・OBの混合チームを結成し、激突する「全早慶明三大学対抗戦」が3月16日に開幕した。大学選手権の決勝戦で燃え尽きてしまった貴方にこそ見て欲しいこの試合。ここでは、そんな夢のような対抗戦について軽く説明をしたい。

特徴その1 現役とOBが同じ舞台で戦う!
 「全早大」「全慶大」「全明大」というように現役・OBの混合チームで対戦するため、現役とOBの選手たちが同じ土俵で同じ相手に対して戦うことになる。現役にとっては社会人で活躍する選手のプレーを間近に感じ取ることができ、OBとしても学生時代の新鮮な気持ちに戻ってプレーを楽しむことができる舞台、それが「全早慶明三大学対抗戦」なのだ。

 特徴その2 『組織』よりも『個人』に注目!
 現役・OBの混合チームで対戦するため、通常の対抗戦や大学選手権とは違い、チーム全体での練習時間はおのずと少なくなる。この三大学対抗戦の場合は、チームとしての組織プレーより、むしろ個々人のプレーが光る試合になることが往々にして多い。

 特徴その3 4年生の大学最後の勇姿が見られる!
 また、次シーズンに活躍が期待される選手が多く出場するとともに、最高学年として活躍してきた4年生が現役として出場する最後の機会となる。早稲田の左京泰明、慶應ラグビーの顔「ゴリ」こと野澤武史、そして明治の闘将・松原裕司。これら前主将をはじめとする4年生の今シーズン最後の姿を瞼に焼き付けようではないか。

 特徴その4 観客は『ラグビーオヤジ』の登竜門!?
 あくまで補足だが、見に来る観客はいわゆる「熱心なラグビー大好きオヤジ」が比較的多い。これはOBが多く参加するため。数年前まで各大学で活躍していた選手が再び大学の名を背負って戦うことは、彼らの大学での活躍をリアルタイムで見ていたオヤジたちには感慨深いものなのだ。しかし、一般の学生も多いので、見に行こうと思っている学生の方はご心配なく。

 全早慶明三大学対抗戦は3月16日(土)の全慶明戦を皮切りに、24日(日)は全早慶戦、31日(日)には全早明戦と、合計三試合がすべて明治神宮外苑内にある秩父宮ラグビー場にて行われる。親善試合とはいえ、それぞれ大学の威信をかけて戦うため、その争いには一見の価値有り。普段の早慶明戦とはひと味違う戦いを、ラグビーファンならずともぜひとも見てほしいものである。。



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