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ラグビー全早慶明三大学対抗戦特集
全慶應義塾大学vs全明治大学 総評
TEXT=長友亮太

 2002年3月16日(土) 14:00キックオフ @秩父宮ラグビー場

 ラグビー全早慶明戦の初戦は全慶大対全明大。早稲田の出番は次からだが、今後の全慶大戦、全明大戦を占う上では重要な試合となった。


全早慶明三大学対抗戦
3月16日14:00 秩父宮ラグビー場
全慶大
54
26 - 24
60
全明大
28 - 36

 

 昨年のこの対抗戦では慶應が31-5と明治を圧倒している。明治も12月2日の早明戦では早稲田を最後の最後まで追いつめたが、現役・OBの戦力を鑑みると、戦前の予想では全慶大チームが一歩リードではないかと思われた。しかし蓋を開けてみれば、試合は全明大のトライからスタート。開始早々、全明大が全慶大チーム陣内でプレーを続けるとFWがチャンスを作り、最後はライン左隅に決めた。そしてその後は両チームがトライを互いに重ね、24-26と全慶大の2点リードで前半は終了した。

 後半もトライ合戦は収まらず、一進一退の攻防が続く。慶應が決めれば、明治が返す。明治が決めれば、慶應が取り返す。ラグビーをシーソーゲームと形容するには多少違和感があるが、後半はまさにそんな展開であった。そんな中、全明大のFW陣の活躍が特に印象に残った。明治は伝統的にFWが強く、よく「タテの明治」と言われるが、この試合ではメンバーとしては決して駒が揃ったわけではない。しかしそこは伝統の明治。4月から神戸製鋼入りが決まっているNo.8松原選手を軸に、個々の力を合わせてスクラムで常に全慶大を圧倒。終了間際に全慶大CTBの瓜生選手にトライを決められるもそのまま逃げ切り、60-54で全明大がシーズン中の雪辱を果たした。

 この試合では、後半、ラックでのボールの奪い合いから乱闘騒ぎになり、全慶大全明大の選手一人ずつが乱闘を引き起こした行為とその報復行為として、シンビンにより10分間退場した。私はラグビーで二人もシンビン退場になった試合を初めて見た。親善試合とはいえ、それはそれぞれが闘争心を露わにして戦った結果のようにも思えた。

 私が個人的にMan of the Matchを選ぶとすれば、全明大のWTB森藤一馬選手(H13年卒・現神戸製鋼)を挙げたい。森藤選手は4年生だった昨シーズン、対抗戦で早稲田の山下大悟選手(当時2年)と同じ7トライを上げ、明大BK陣の柱として活躍。この試合では社会人になって成長した姿を披露。切れ味抜群のプレーを見せ、2トライを奪った。また、全慶大のCTB瓜生靖治選手(4年)の活躍も光った。99年度シーズンには2年生にして対抗戦トライ王、昨シーズンは日本代表のキャップを手に入れた瓜生選手であるが、今季2001年度は絶不調。チームも対抗戦三連覇を逃し、最高学年にして受難の一年となった。しかし、この日はシーズン中の不振を払拭するかのような活躍。華麗なステップを見せ数々のトライを決めていた。4月からは日本一のサントリーに進む。慶應の1年先輩である日本代表WTB栗原徹選手とともに日本選手権連覇を果たしてほしいものである。

 次は全早慶戦。全早大チームは、おそらく先日の英国・アイルランド遠征のメンバーを中心に構成されると思われる。対抗戦や大学選手権で見せてくれたあのプレーをもう一度。獅子奮迅の活躍を期待したい。



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