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野球部特集「松坂世代最終章〜戦え同期〜」
今季の展望(早稲田大学編)
TEXT=長友亮太

 

 昨年は春季2位、秋季は3位に終わり、創部百周年の節目の年を優勝で飾ることができなかった早稲田。それだけに今季にかける選手の思いは強い。今季の早稲田を投手力、攻撃力の観点から分析してみたいと思う。

 投手力
 リーグ通算18勝、奪三振305(ともに現役最多)を誇る大エース和田毅(人科4)は今季も健在。2月にはアマチュア日本代表に選ばれ、福岡ダイエーホークス春季キャンプへの参加や台湾遠征も経験。最終学年となった今年は、さらに一回り成長した姿を見せてくれそうだ。問題は和田に続く二番手ピッチャーの存在である。昨シーズンは日本ハムに入団した江尻慎太郎(H14社学卒)が、この二番手の役割をきっちりと果たしていた。しかし、江尻ほどの力のある投手が今季の早稲田にはいない。各試合第一戦目には和田という絶対的な存在がいるだけに、二戦目に登場する二番手投手が早稲田の運命を左右することになりそうだ。二番手候補としては、左腕清水大輔(人科3)が挙げられる。清水にはもともと甲子園での実績はあるが、故障がちでリーグ戦では十分に力を発揮できていない。今季、早稲田のエースナンバーである11をつけることになったのは清水への期待の表れ。オープン戦では武器である変化球とストレートとのコンビネーションで持ち味十分の投球を披露している。また、川口裕章(人科2)にも期待がかかる。制球に多少難はあるが、持てる力を発揮できれば十分に二番手になりうる投手である。その他には、期待のルーキー佐竹功年や越智大祐、昨年のセンバツ甲子園準優勝投手の芳賀崇(ともに人科1)にもチャンスはある。とにかく、今年の早稲田投手陣は、常に「二番手」の存在が重要になってくるであろう。

 攻撃力
 昨シーズンはタイムリー欠乏症に泣いた早稲田であるが、今季は昨年のレギュラー組が5人残り、さらには期待の新人も加入。攻撃陣には投手陣ほどの戦力ダウンはないと考えている。3番を打つことが予想されるのは、今や打撃陣の柱になった鳥谷敬(人科3)。言わずとしれた昨春の三冠王で、和田同様、2月にはプロキャンプと台湾遠征を経験し、一層逞しさを増した。4番には長距離砲・比嘉寿光(社学3)が座ることになりそうだ。高校時代にはセンバツ甲子園で主将として優勝を経験した比嘉。持ち前のサイズと長打力を生かして、今年こそは優勝を狙う。鳥谷と比嘉に5番伊藤貴樹(社学4)を含めたクリーンアップとともに期待したいのは、大型ルーキー・武内晋一(人科1)である。智弁和歌山の3番バッターとして、高校2年のときには慶應2年の池辺とともに夏の甲子園で優勝。高校通算47本塁打を誇る武内には、プレッシャーのかかるクリーンアップではなく、6番バッターとして期待が集まりそうだ。



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