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部活動、或いはサークル活動などで、早稲田の学生は様々なスポーツと日々親しんでいます。自分以外の人が、早稲田でどんなスポーツライフを送っているか、意外に知らない人が多いのではないでしょうか。体育各部の活動を中心に、早大生のスポーツ事情をコラム形式でお伝えします。
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2002/4/24更新
第12回 「第71回早慶レガッタ@隅田川」


 2002年4月21日は朝から雨だった。

 隅田川は少し不満そうな表情をしていた。せっかくのハレの舞台なのに、と言わんばかりに。去年の私は、この時期隅田川でこんな熱いレースをしている場所があるなんて少しも知らずに、少し早い五月病にかかっていた。

 今日も、隅田川の桜橋の下を見るまでは、こんな雨の日に盛大な早慶レガッタ大会が行われていることに半信半疑だった。しかし、桜橋の下にある応援席が目に入ってきた時「すごっ」と思った。傘を持った人でそこが埋めつくされていたからだ。正直この雨でこれだけの人が集まっているとは思っていなかった。

 少し経つと慶應と早稲田の応援が始まった。先行は早稲田。校歌の前奏が厳かに演奏されると、私はすぐそちらに足が誘われて、「都の西北、早稲田の杜に〜」と歌っていた。そして、慶応の応援が終わると対抗エイトのアナウンスがされ、今日のメインイベントが始まったのである。

 ボートが見えてくるまではかなり時間がかかりセカセカしたが、はじめに見えてきたのが早稲田だと分かると、一気に応援席のテンションは上がった。レースはそのまま早稲田が4挺身差をつけての圧勝!個人的にはもう少し競った方が面白かったのにと思いながら、4年ぶりの早稲田の勝利に紺碧の空、早稲田の栄光、校歌を花粉症の鼻声で歌うことで喜びを表現した。校歌も歌える。紺碧も歌える。それが嬉しかった。1年の時間を実感した。2年生になって、去年とは別の一体感を味わえた気がする。早稲田を感じた気がする。

 何のスポーツでも連覇をするのは難しいと言われる。

 漕艇部は一年後、その連覇に向かって今年とは違ったプレッシャーとこれから戦うことになるだろう。もちろん連覇達成を願っている。そして私のような初めてボートを見に来た人間に、春の隅田川の楽しみを教えてほしいと思う。五月病にかかってる暇はないんだと。

 願わくば来年は桜の開花が早すぎませんように・・・。

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TEXT=杉崎有紀
(すぎざき・ゆき)

 第一文学部映像演劇専修2年、神奈川県立小田原高校出身。新生早稲田祭したくスタッフ企画局所属。

 最近、衝動買いでバイクを買った。なんとローン6回払い。ちょっと反省する今日このごろ。


 

 

 

 

 
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