1週間前の国士舘大学戦に勝って2部優勝を決めた女子バレー部は、この日36年ぶりの1部昇格を賭けて国際武道大学と対戦した。会場の日体大体育館は観衆300人といったところ。そのほとんどは早大か他大のバレーボール関係者であろうが、ともかく観客席は大方埋まっており、試合開始の頃にはかなりの熱気が溢れていた。
試合は第1セットから大接戦。早大は堅くなっていたのであろうか、サーブミスなどでリズムに乗りきれずに苦戦した。第1セットは30-28で辛うじて先取したものの、続く第2・第3セットで国際武道大学の逆転を許した。素人目には、国武大のフェイントに対応し切れずに苦しめられていたようで、流れも明らかに国武大ペースだったように見えた。
しかし、第4セット以降は開き直って堅さがとれたのか、早大が盛りかえした。しぶとくボール を拾い、センターの田辺友紀(人2)らが着実にスパイクを決めて流れを呼び込んだ。そのまま第5セットも15-8で取り、フルセット2時間に及ぶ大熱戦をものにして1部昇格を果たした。
この試合は観客全員も興奮する大接戦で、両校の応援団が試合後半には1点入るごとに絶叫する、素晴らしい試合だった。しかし、主将の浜野真奈美(教4)に後日大学で伺ったところ、「第4セットからは余裕だったよ〜。負ける気全然しなかったもん。」と言っていた。観客以上に冷静に試合を進めていた結果がこの勝利だったのかも知れない。
なお、この試合では“応援”も大きな勝利要因になったと考えられる。観客席では午前中の入替戦で日大をストレートで破り1部残留を果たした男子バレー部員がまとまって応援していた上、OGを中心とした私設応援団(?)がペットボトルを鳴らし、熱狂的に応援していた。彼・彼女らのサポートが国武大の応援に勝り、早大にとってイイ雰囲気を創っていたことは間違いないだろう。
さて、今年度の女子バレー部にとっては、12月3日から始まるインカレが今年度の締めくくりとなる。現在のいいチーム状況を持続すれば、素晴らしい結果が期待できるであろう。男子・女子とも東京体育館(総武線千駄ヶ谷駅下車、すぐ)など比較的近い会場で行われるので、ぜひ応援に行ってみてはいかがだろうか。
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