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Text=鈴木雄大


 

「王者KGU、ディフェンスの勝利。」


第38回ラグビー全国大学選手権
1月12日、国立霞ヶ丘競技場
早稲田大
16
3 前半 13
21
関東学院大
13 後半 8

関東学院大学は大学選手権4回目の優勝を連覇で飾った。
この両チームは20日から始める日本選手権で社会人選手権準決勝敗退チームとそれぞれ対戦する。

「王者」は負けない―――。昨年まで4年連続の決勝進出、うち3度優勝の関東学院がそのプライドを早稲田に見せつけての勝利。「学生史上最強チーム」の牙城は崩れることがなかった。

とはいえ、今日の関東が強すぎた訳ではない。早稲田は安定しない関東のラインアウトに再三つけ込んでいるし、社会人よりも強いと言われるFW陣に対してもよく頑張っていた。関東が終盤、プレースキッカー不在になったことを差し引いても、今季最少の21点に「抑えた」早稲田のディフェンスは評価できるだろう。

しかしそれよりも強かったのが関東のディフェンスだ。仲山・武川・山下・山岡・西辻という早稲田BK陣のベストメンバーをもってしても有効なゲインをほとんど取ることができず、前半はまさかのノートライ(今季初)。後半も結局、1本しかトライが取れず、ラックでは何度もターンオーバーを許した。

勝負のポイントは後半18分、早稲田が同点に追いついてすぐに関東にPGを許してしまったことか。早稲田がペースを掴みかけたところで出鼻を挫かれ、結局関東の「負けない」雰囲気は前後半80分を通して消えることはなかった。あと1つパスを通せば、というところまで関東学院を追い詰めたが、前半1PGに抑えられたことが大きく響き、あと一歩のところで追いつくことができなかった。

前半、敵陣深く攻め込むもトライまで至らず

日本選手権に向けて

こうして大学選手権は関東の優勝で幕を閉じただが、まだ早稲田の01-02ラグビーシーズンは終わっていない。日本選手権、社会人への挑戦だ。この原稿を書いている現時点で組み合わせは決まっていないが、当たりの強い社会人相手にどこまで実力が発揮できるか。今年の左京組の早稲田魂を、もう一度見たい。




 
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