22秒差でシード権を逃した今年の箱根駅伝から9ヶ月経った今月22日、本大会に出場する9チームを巡って箱根駅伝予選会が国営昭和記念公園の20キロコースで行われる。選考方法は、事前にエントリーされた14選手の中から当日は各校10人以上12人以下が出走し、上位10選手の総合タイムで上位6校選出される。そして残りの3校は、関東インカレの成績で得られたポイントに応じた時間をチームの合計タイムから減算して選出する。今年の早大のインカレポイントは、短距離やフィールド競技に特に強い筑波大の4分40秒につぐ4分10秒。またメンバーの1万メートル平均タイムは参加校中1位と、昨年と同様予選会トップ通過が期待される。
今年は、トップ通過を果たした昨年の予選会で上位10名に入っていたうちの4選手が卒業したが、戦力の面では昨年と同様充実している。中でも最大の注目選手といえば、1年生の竹澤健介(スポ1)だろう。7月に行われた全日本インカレでは、5千メートルで4位、1万メートルで5位入賞。トラックと同様、ロードでもスピードを生かした活躍が期待される逸材だ。また安定して高い力を発揮できる高岡弘主将(人4)、藤森憲秀(スポ3)も調子を上げており、勢いのある竹澤と3人で60分台突破を狙ってチームを積極的に引っ張ることが期待される。また昨年の予選会ではメンバー入りを果たせなかった本多浩隆(スポ2)も、期待できる選手として挙げられる。昨年は、実績はあるものの長引いた故障の影響で思うような成績を出すことができなかった。しかし今年4月に行われた記録会では1万メートルの自己ベストを更新。持ち前の高い腰と大きなストライドを使った走りを取り戻してきた。予選会で上り調子に弾みをつけたいところだ。
今年の予選会は、アップダウンのきつい昭和記念公園内を周回する20キロコースで行われる。立川市街地を回り、ラストに起伏がある公園内に入った昨年のコースとは変わり、かなりタフなコースだ。それだけに、1年生の阿久津圭司(スポ1)や三輪真之(人科1)がどれだけ距離に対応できるかも、高順位での予選突破の鍵となってくる。だが、5月に行われた関東インカレで10〜16位に入った河野隼人(スポ3)、宮城普邦(一文3)、石橋洋三(スポ2)らを筆頭に長い距離に自信を持つ選手も多く、普段通りの力を着実に発揮できることが予選突破の何よりの近道だろう。
6月に行われた全日本駅伝予選会では、あと10秒というところで出場権を逃した早大。より高い順位で予選を突破し、これからのチームに勢いをつけて欲しい。
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関連サイト
早稲田大学競走部公式サイト
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