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2002/6/14 [野球部]

大学選手権初戦で辛勝!日本一へ向けて初陣を飾る。

 
ナイター試合の神宮球場
 
 
W杯にも負けない早稲田応援席
 
 
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第51回全日本大学野球選手権大会2回戦
早大×東亜大
6月14日(金)明治神宮野球場

 W杯決勝トーナメント進出決定。6月14日は日本サッカー史に残る記念すべき一日となった。文字通り日本中が歓喜に沸く中、私はテレビ観戦を途中で切り上げ、神宮球場へと足を運んだ。外苑に到着すると、そこは国立競技場で行われたパブリック・ビューイングを終えた日本代表のサポーターでブルー一色に染められていた。W杯に配慮してプロ野球も開催を見送った今日、日本中でサッカー以外のスポーツの話ができる場はないのだろうか。しかし、その場は神宮球場にあった。全日本大学野球選手権2回戦、早大×東亜大(中国地区大学野球連盟)の試合開始である。

 18時、試合開始を告げるサイレンが鳴るとともに、球場の照明に灯りが点る。平日の夜。W杯の興奮覚めやらぬ中のナイター試合。ナイターを配慮して太鼓を使わない控えめな応援。相手はいつも見慣れている六大学のチームではない。この日の神宮にはいつもの六大学リーグ戦とは明らかに違う雰囲気が流れていた。

 早稲田の先発はエース和田毅(人4)。注目の立ち上がりはボールが先行し、不安定なところを見せる。また、初回の攻撃は東亜大のエース米澤の前にあっさり三者凡退に終わる。歯切れの悪さが残ったまま、2回へと突入する。しかしその雰囲気を払拭したのは、相手クリーンアップを連続三振にしとめた和田のピッチングだった。良いテンポで守りを終えると、攻撃にもリズムが出てくるのか、2回裏、先頭の比嘉(社3)がライト前に痛烈な当たりで出塁すると、相手エラーもあり比嘉は3塁へ。ここで6番武内(人1)がレフトにきっちり犠牲フライを放ち先制点を挙げる。3回には鳥谷(人3)らのタイムリーで2点を追加。序盤で3-0とし、試合を優位に進める。

 先制点を貰った和田は『六大学のドクターK』の異名の通り三振こそ順調に積み重ねるも、私の目には決して本調子には映らなかった。ベンチ入りできなかった東亜大の野球部員渾身の応援がプレッシャーになったのか、どうしてもボールが先行してしまう。5回表には2四球で2アウト1・2塁のピンチ。相手ラストバッターにファールで10球近く粘られるも何とかピンチを脱したが、ベンチに引き上げる和田の表情には僅かながら焦りが見られた。どうもリズムが悪い。その予感が的中してしまったのか、6回に初ヒットを打たれ、送球エラーでランナーに2塁進塁を許した後、3番谷にタイムリー2塁打を打たれる。今季、リーグ戦では10試合登板して失点したのは対法大4回戦の一試合のみ。防御率0.56を誇る和田が格下と目される相手にあっさり得点を許してしまった。

 結局、和田の打たれたヒットは6回表の2本だけ。激闘のリーグ戦での疲労が残る中で、12奪三振3四死球の完投だった。悪いなりにこれだけのピッチングを披露する和田は特出すべきものがあると言える。しかし、ボールが先行する場面が多く、決して本調子だったとは言えないだろう。相手エース米澤より格段に多い137球という球数が、コントロールに苦しんだ今日の和田を象徴している。16日の準々決勝は創価大(東京新大学野球連盟)と対戦することが決まった。強豪と言える相手だけに、試合までに和田の調子と湿り気味な打線をどう修正できるかが、勝利へのカギとなるだろう。

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早大野球部公式サイト
東京六大学野球連盟公式サイト
全日本大学野球連盟公式サイト

(TEXT、PHOTO=長友亮太)
 


 
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