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2002/6/22 [米式蹴球部]

14-7で慶應に快勝。「気持ちのいい勝利」。

 
一進一退の攻防
 
 
選手たちにも笑みがこぼれる
 
 
早大
14
0-7
7
慶大
7-0
7-0
0-0
 
第50回早慶アメリカンフットボール対校戦
6月22日(土)駒沢陸上競技場
早稲田のベストプレーヤー賞はRB神選手。

 幾多の名勝負を繰り広げてきた早慶アメリカンフットボール対校戦も今年で記念すべき50回目を迎えた。対戦成績は早稲田の13勝35敗1分と大きく負け越している。ここ10年に限れば5勝5敗と引き分けではあるが、現在3年連続敗退中だった。しかし、昨秋のリーグ戦では慶應に競り勝っている。秋のリーグ戦に弾みをつけるためにも両者共に負けられない一戦となった。場所は駒沢陸上競技場。ここに50回目の熱闘が繰り広げられた。

 試合が動いたのは第1Qの残り1分を切ってからだった。それまでジリジリ早稲田ディフェンスを追い詰めていた慶應オフェンスは、早稲田陣奥深くに攻め込んだ。そして、早稲田ディフェンスの裏をかくラン。一瞬見えた道筋を逃さず慶應QB田辺が7yds走り、エンドゾーンぎりぎりにタッチダウン、慶應が先制する。その後、キックも成功し0-7。慶應リードで1Qを終えた。

 第2Qになり、リズムを取り戻した早稲田は一進一退の攻防の中、着実に陣地を進めていく。そして残り7分、残り3ydsを早稲田RB神が飛び込みタッチダウン。キックも決まり、7-7の同点に追いつく。点の欲しい時間帯に確実に取った得点だった。その後、お互い決め手のないまま、第2Qを終了する。

 ハーフタイムを終えて迎えた第3Q、残り6分の敵陣に少し入ったところ、早稲田は4thdownのギャンブルプレイを見事に成功させた。流れを掴んだ早稲田は連続してファーストダウンを獲得。残り20yds地点から得た攻撃を2nd downで再びRB神が、ディフェンスが外れポカっと正面に空いた隙を逃さず21yds走ってタッチダウンを奪った。キックが決まり14-7。この試合、早稲田がはじめてリードを奪った。

 そして、第4Q。文字通り1タッチダウン&ゴール差をめぐっての激しい攻防が繰り返される。肝心なところでのパスミスや相手のファインプレーでチャンスが消えていく。手に汗握る展開に経過時間を忘れるほどだった。残り1分を切り自陣33yds地点、慶應は4th downでギャンブルプレイを仕掛けてきた。しっかり守ってギャンブル失敗。逆にファーストダウンを奪う。残り7秒、慶應のパスプレイを早稲田がカット。そのまま試合終了。14-7で早稲田の勝利。早稲田は対校戦4年ぶりの勝利を上げた。これで早稲田は通算成績を14勝35敗1分とした。

 勝負の分かれ目はお互いのギャンブルプレイだったろうか。第3Qの早稲田のギャンブルプレイは成功し、勢いそのままにタッチダウン(=勝ち越し)へと繋げた。逆に慶應は第4Qの勝負どころでのギャンブルプレイを失敗してしまった。勝負所での集中力の差が出た。素晴らしい勝利、気持ちいい勝利だった。

 目標とする「関東王者」へ弾みとなる勝利だ。秋のリーグ戦は9月16日、今日の相手である慶應戦から始まる。慶應を再び蹴散らし、一歩一歩力をつけ、是非その目標を達成して欲しいと心から思う。

関連URL
早大米式蹴球部公式サイト
関東学生アメリカンフットボール連盟
早慶アメリカンフットボール対校戦公式サイト

(TEXT=山田浩平、PHOTO=長友亮太)
 


 
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