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2002/7/18

日本初のカレッジスポーツビジネス誕生!早大、アディダス・ジャパンと提携

挨拶をする奥島総長
 
握手を交わす奥島総長とクリストフ・ベズ社長

記念撮影

 7月18日、早大はアディダス・ジャパンとスポーツ提携の合同記者発表を行い、パートナーシップ契約を結んだ。学内の告知が不十分で、テスト期間中でもあったせいか、OBの谷沢健一氏(二文卒、元中日ドラゴンズ)、岡田武史氏(政経卒、サッカー元日本代表監督)が立会ったにもかかわらず、大隈講堂には空席がかなり目立った。

 会見ではまず、ラグビー蹴球部部長でもある佐藤英善副総長から今回の提携の経緯などが説明された。提携の内容としては、(1)スポーツ振興事業(競技力強化やスポーツ振興など)(2)学術研究(トレーニング方法やスポーツ関連用品の共同研究、開発)(3)ブランドビジネスの三本柱が挙げられた。また、なぜアディダス・ジャパンかということに関し、「一緒にスポーツ振興の目的を共有できる」と説明した。例えば、体育局各部は現行のあるいは今後のアディダス社以外との契約を否定されることはないが、今後よりアディダス社の製品が浸透していくことは間違えない。スポーツショップの店頭でワセダブランドの製品が買える日も近いだろう。

 日本では前例のない大学と民間企業のスポーツ提携であり、また学内的にも十分に認知されない段階での記者発表であっただけに、今後、学内で様々な議論が繰り広げられる可能性もあるだろう。ただ、奥島孝康総長は「私立大学は志で成り立つ。進取の精神で、批判があろうとも前に踏み出したい。早大はやります」と今回の提携に対する意気込みを語った。

 会見に立会った岡田武史氏は「ビジネスとスポーツが関わること自体が悪ではない。W杯でもFIFAの金権体質が批判されたが、ビジネス能力と金権体質は違う。しかし、この提携が成功しないと、ビジネスとスポーツの関係がやはり問題視されることになるだろう」と述べ、この提携の持つ意味の重要性を述べた。 

 大学スポーツの雄、早稲田大学とアディダス・ジャパン社との提携だけに、今後スポーツ界に及ぼす影響は極めて大きいだろう。大学スポーツの発展、日本スポーツ文化の発展に貢献する提携になっていくことを心から願いたい。

(TEXT=鈴木英介、PHOTO=長友亮太)
 


 
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