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2002/8/10 [野球部]

早明決戦が九州初上陸!宮崎での歴史的試合は早大が明大に圧勝!

 
地元宮崎出身・青木選手
 
 
早実の応援団と野球部員
 
 
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2002年夏季オープン戦
早稲田大×明治大
8月10日(土)宮崎県高鍋町営球場

前座試合の早稲田実業高校×高鍋高校は、10-9で早稲田実業の勝利。

 10日に宮崎県立高鍋高校OB祭のメインイベントとして組まれた早大×明大のオープン戦。九州で早明対決が行われることはこれが初めて。六大学チームどうしの試合ですら珍しいこと。それまで一週間以上雨が降ることなく、うだるような暑さ続きだった宮崎であったが、この日の天候は荒れ模様。雲の動きが非常に速く、ときには土砂降りが降り注ぎ、ときには南国の日差しがグラウンドに照りつけるという不安定な空のもと、文字通りアツい熱戦が繰り広げられた。 

 早稲田の先発は地元宮崎・日南高校出身の川口(人2)。春季リーグ戦では中継ぎでの登板に甘んじていたが、地元での凱旋試合に気合が入る。川口は自慢のストレートを武器に、原島など明治の強力打線相手に2回を見事無得点に抑える。先制したのは早稲田。1回裏、先頭の青木(人3・日向高校出身)が地元ファンの前でいきなり3塁打を放ち、明治の先発鰐川を攻める。このランナーを主将・越智良(社4)がきっちり犠牲フライで返し、あっさり先制点を奪う。続く3番武内(人1)は鰐川のストレートを真っ芯で捉え、目の覚めるような一発。スコアボード直撃のホームランで2-0とする。早稲田の猛攻はまだまだ終わらない。ランナー1人を置いて、今度は6番由田(一文3)の鋭い一発。打球は弧を描きライトスタンドへ。会心の2ランホームラン。結局、早稲田は初回に大量4点を叩き出し、試合の主導権を握る。

 3回表から早稲田は川口に代わって芳賀(人1)が登板。春のセンバツ準優勝投手という勲章を胸に鳴り物入りで入学した期待のルーキーも、同期のライバル越智大、佐竹(ともに人1)に後塵を喫し、春季リーグ戦では登板なし。オープン戦とは言えども、この夏で唯一六大学所属チームが相手の貴重な試合。芳賀にとっては絶好のアピールの場となった。その芳賀はランナーこそ出すもののストレートを主体としたピッチングで要所を締め、3回をほぼ完璧な内容。和田(人4)、清水(人3)に続く貴重な左腕戦力として、秋シーズンが楽しみな存在がまた一人増えた。

 6回からは越智大にスイッチ。和田に続く二番手投手として1年生ながら春季に大活躍した越智大であるが、この日はストレートは走るも制球が定まらず、2回を投げて1失点。本人にとっては不本意な内容であったかもしれないが、マウンドでの投球術にはすでに風格すら感じられた。まさしく脅威のルーキーである。

 5回裏に1点を追加した早稲田は、続く6回に再びビッグイニングを迎える。2年生にして今春からレギュラーに定着し、六大学ベストナインにも選出された島原(人2)がタイムリーを打つと、下位打線でランナーを貯め、こちらもベストナイン選手である1番青木が会心の当たりでライトスタンド場外へ消える3ランホームランを放つ。これには詰め掛けた観客もびっくり。地元で実力をいかんなく発揮した青木には、走れるアベレージヒッターとして来季も大きな期待が集まるところである。8回裏には明治の三番手・牛田から山田(人1)が見事なホームラン。エース一場と並んで明治投手陣の核である牛田からホームランを放ったことは、山田にとって大きな自信になるに違いない。

 この日の早稲田は、世界大学野球選手権に出場している和田、鳥谷(人3)、田中(社2)を欠いての戦いとなったが、その代わりを果たした越智良、芳賀、安田(法1・日南学園高校出身)らが攻守ともに堅実なプレーを見せ、大黒柱抜きでも六大学チーム相手に十分戦えるところを見せた。今後は東伏見グラウンドでのオープン戦が続く。リーグ戦春秋連覇へ向けて、オープン戦一戦一戦を大事に戦っていきたい。

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早大野球部公式サイト
東京六大学野球連盟公式サイト

(TEXT、PHOTO=長友亮太)
 


 
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