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2002/10/10 [米式蹴球部]

28-31と帝京にまさかの惜敗。関東制覇へ向け黄信号が灯る。

 
キックを狙う神
 
 
グラウンドで気合いを入れるBIG BEARS
 
 
早大
28
7-7
31
帝京大
0-14
14-7
7-3
関東大学アメリカンフットボールリーグ戦グループB
10月6日(日)夢の島球技場

残り時間が刻々過ぎていく。点差はわずか3点。フィールドゴールで同点、タッチダウンなら逆転の展開だったが、最後に勝利の女神は早稲田に微笑まなかった。そのまま試合終了し、帝京大相手にまさかの惜敗。初戦の慶應相手に完封して活き上がった試合での黒星は、関東制覇へ残り4試合の全勝を義務付けることとなった。

試合は、序盤から帝京大が握った。ショットガンで攻めてくる相手に対してQBのパスをほとんど止められない。寸前のところでDL有泉の好プレーなどで陣地を回復するものの攻撃権を奪い取ることが出来ない。そして、第1Qの7分10秒、3yd地点からの3rd down、相手QBにTDパスを決められ0-7とリードを許す。すると、その直後攻撃権を得た早稲田は一気に反撃開始。TB泉が左奥へ、TB長岡が右奥へという連続ロングゲインで瞬く間に残り11yd地点へ。すると、QB波木がそのまま左に自ら走り込んで7分49秒。すぐに7-7の同点とする。その後は相手の反則で10yd戻すなどしてそのまま第1Qを終了する。

第2Qに入っても早稲田はペースがつかめない。QB波木からのパスをキャッチミスするなど悪い空気が辺りを包む。一旦、DL有泉の好タックルや、残り26ydでの相手の攻撃にLB中谷がインターセプトをするなど流れを取り戻しかけたように見えたが、その直後にファンブルリカバーで攻撃権を奪取されると、そのまま第2Qの6分28秒、相手QBからWRにパスが通りロングゲインで左奥にそのままタッチダウンを許してしまい再び7-14の7点差に。相手の勢いは止まらない。マイボールを再びファンブル、ターンオーバーされると、9分55秒、相手QBに中央左をそのまま走られタッチダウン。7-21とリードを広げられる。直後、早稲田の攻撃権が移ると反撃開始。QB波木からWR斉藤への好パスからロングゲインするなど攻勢に出る。しかし、第3Qも終了間際の11分33秒、タッチダウンを狙ったQB波木からWR吉田へのパスがまさかのインターセプトされ得点チャンスを物に出来ない。

第3Q、相手キックオをTB長岡が好リターン。すぐさまQB波木が今度は自分で走りロングゲインし、一気に敵陣29yd地点まで攻め込む。すると開始僅か1分34秒に今度はQB波木のハンドオフからFB神が一気に中央突破しタッチダウン。14-21と7点差に詰め寄るが、流れはまだ帝京大に。相手QBのショートパスを止めることが出来ない。第3Qの4分27秒、残り4yd地点から相手QBが出したパスが通り中央左に再びタッチダウンを許す。14-28と再び差を広げられる。その後、FB神がロングゲインして敵陣に攻め入るものの、痛恨のギャンブル失敗や9分53秒にはパスを再びインターセプトされたり長い停滞時間が続く。早稲田はDB松丸が相手QBのパスをインターセプトし、攻撃権を奪取。第3Qの11分16秒と終了直前の残り18yd地点からの攻撃からTB泉がタッチダウン。21-28と7点差に迫って第3Qを終える。

いい流れで第4Qを迎えたように見えたが帝京のリズムは崩れない。序盤から一気に押し込まれ、自陣内でのディフェンスを強いられる。そして、2分59秒にフィールドゴールを割られ、痛恨の10点差。残り時間はあと9分、痛い得点となる。あとがない早稲田はひたすら攻めた。ギャンブル成功やFB神のロングゲインで敵陣に迫る。じわじわ攻め9分丁度、QB波木が自ら走り込みタッチダウンを奪う。得点は28-31。フィールドゴール1本差までようやく詰め寄る。・・・しかし、決死のディフェンスも相手から攻撃権を奪えない。そのまま試合終了。歓喜の帝京、失意の早稲田と明暗が分かれた。

昨年度の同対戦は40-28で早稲田が勝利、さらに今期リーグ戦で早稲田は慶應に完封勝利を収めたのに対して帝京は日体大・専修大に連敗スタートという勢いの差から、当対戦も早稲田が有利との下馬評が圧倒的だった。しかし、そこに油断があったのか、試合は最後まで早稲田ペースで進むことはなかった。「関東制覇」へ痛い敗戦であることに変わりはない。

次の筑波大戦はもう今週日曜(13日)に迫っている。負けられない。厳しい戦いが続くが、目の前の敵を叩き潰すのみだ。次の試合、気持ちを切り替え早稲田大学米式蹴球部の奮起に期待したい。

特集
米式蹴球部特集「目指せ、関東制覇!!」

関連URL
早大米式蹴球部公式サイト
関東学生アメリカンフットボール連盟

 

(TEXT=山田浩平、PHOTO=山下葉子)
 


 
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