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2002/10/20 [野球部]

立教第2回戦、延長10回6-5でサヨナラ勝ち。52年ぶりの春秋連覇へ向けさらに前進。

 
ナイター試合。
 

 
サヨナラ勝ちの瞬間。
 

 
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2002年東京六大学秋季リーグ第6節
早稲田大学×立教大学2回戦
10月20日(日)明治神宮球場

 先勝し向かえた立教第2戦。雨のため、エールの交換の時には、ベース上にシートが被せられ試合開始前から中断。だがそんな天気にもかかわらず、スタンドは熱く盛りあがる。「おーい、立教。東大に負けてんじゃねえ」との早稲田側スタンドの掛け声に対し、立教側スタンドも「おーい、早稲田。ヒロスエはどうなった?」との掛け声で応戦。野次合戦で盛り上がる両校スタンドの熱気に天も負けたのか、雨は次第に止み、無事試合開始のプレイボールを迎えた。試合は野次合戦同様双方譲らない、三時間半にも及ぶ大熱戦となった。

 試合が動き始めたのは2回裏、早稲田の攻撃、先頭の比嘉(社3)が死球で出塁すると、5番伊藤(社4)がピッチャー前に転がす送りバント。これがフィルダースチョイスとなり、無死1・2塁。続く武内(人1)のバントは捕手の悪送球を誘い、比嘉が返り先制。守備のミスで浮き足立っているところへ、由田(一文3)がスクイズを決め、さらに田中(社2)の犠飛もあり、この回一挙3点を挙げた。しかし、3回表、スクイズを決められ、1点を返されると、4回表には、無死1、2の場面から、ライトオーバーのタイムリースリーベースを打たれ、同点とされる。ここで早稲田ベンチは先発越智大(人1)をあきらめ、清水(人3)を投入。無死3塁の場面。清水は意表をついたスクイズを外すなど、冷静な投球を見せこのピンチを切り抜けた。

 続く5回表、サード比嘉のタイムリーエラーから勝ち越しを許してしまうものの、その裏、鳥谷(人3)のソロホームランが飛び出し、同点に。7回表、清水がソロホームランを打たれ再度勝ち越されると、立教ベンチはここでエース多田野をマウンドに送り、逃げ切りを図る。だが、今日の早稲田は、本当に粘り強かった。8回裏は満塁のチャンスをものにできなかったが、9回裏、必死に「紺碧の空」を歌い続ける早稲田スタンド全員の気持ちが通じたのか、比嘉がエラーで出塁すると、伊藤はセンター前に運び、無死1、3塁とする。ここで武内がきっちりとレフトに犠飛を放ち、土壇場で再度追いつく粘りを見せ、試合は延長にもつれこんだ。

 10回からは、和田(人4)が登板。こうなると流れは完全に早稲田のもの。ピシャリと3人で抑えると、その裏、先頭の和田が今度はバットで魅せライト前に運ぶ。鳥谷の三遊間を破るヒットなどで揺さぶり、一死満塁。ここで打席には代打成田(理工3)。多田野が投じた内角へのスライダーは押し出し死球となり、劇的なサヨナラ勝ち。ベンチから一斉に飛び出し、喜びを爆発させる選手達。悪天候の中、早稲田の勝利を信じ、声をからして声援を送ったスタンド。まさに全員野球でもぎ取った一勝だった。『春秋連覇』というゴールへ向けさらに加速した早稲田大学野球部。52年ぶりの伝説は成し遂げられるのか。残すは伝統の一戦、早慶戦のみである。ぜひとも多くの人に神宮球場へ足を運んでもらいたい。

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関連URL
早大野球部公式サイト
東京六大学野球連盟公式サイト

(TEXT=中島和朗・PHOTO=長友亮太)
 


 
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