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2002/10/30 [バスケットボール部男子]

関東大学リーグ1部2部入替戦第1日目。粘りの勝利で1部昇格に一歩近づく!!

 
奇跡の逆転劇。
 

 
観客に応える選手たち。
 

 
早大
94
27-26
86
拓大
22-17
16-26
29-7
関東大学バスケットボール1部2部入替戦
早稲田大学×拓殖大学

10月30日(水)
代々木第二体育館

 バスケットボールの聖地、代々木第二体育館。入った瞬間早実のバスケ部員の「ワッセーダ、ワッセーダ」の声に圧倒される。間違いない、応援は早稲田が上。2部2位通過ということで入替戦1敗からのスタートは不利なようにも思えるが理屈はいらない、とにかく2勝すればいいのだ。実力も早稲田が上だということを証明してもらおうではないか!

 スターティング5は藤野、岩崎、村山、朝山、高木。1Q、藤野、朝山の3Pが冴え、村山が強引に押し込む。1年生高木も初めての入替戦、大舞台の雰囲気に飲み込まれることなく落ち着いたプレーが目立った。・・・が拓殖も1部の意地がある。リバウンドからの速攻、パスカットからの速攻と確実に決め27-26と点差なく2Qへつながる。

 2Qは高木の3Pで幕開け。岩崎も切れのあるドライブインを見せる。1つ決めれば1つ返されるという手に汗にぎる展開だったが拓殖#13清水#23加々美の活躍に早稲田はリズムを崩されこの試合はじめて点差をつけられる。ここでベンチが動き岩崎、高木に変え山本、高島を投入。特に高島は流れを取り戻す鮮やかなシュートを見せ、朝山のここぞというときのドライブイン、藤野の攻撃的なディフェンスで49-43(22-17)といい形で2Qが終了する。

 10分ブレイクを挟んで3Q。藤野のスチールからの高木のシュート、要所での村山のリバウンドなどリズムが悪いわけではない。しかしここに来て不調なのが朝山。フリースロー、ロングシュートとリングが、バックボードが、ボールを嫌う。その間に拓殖はターンオーバーから速攻、パスカットから速攻とみるみるシュートを決めていく。藤野が粘りのディフェンスを見せ、高島、高木のルーキー二人が頑張るものの逆転を許し65-69(16-26)の4点ビハインドで勝負の最終4Qを迎える。

 運命の4Q。村山がフリースローを、高木もボールをリングに確実に収めていく。対して拓殖はミスを連発、イージーショットが入らない。ルーズボールは藤野が執念で確実にものにし、リバウンドも村山がパワーで制する場面が目立った。73点以降、互いに譲らず必死の攻防が続く。そして残り3分。3Pを皮切りについに朝山が復活。相変わらず拮抗した点差は続いたもののここからは早稲田がテンポをつかみ、高木の速攻、岩崎の3Pとやっと押せ押せムードが観客にもベンチにもただよってくる。しかし残り1分をきるまで、安心していられなかったのも事実である。最後まで拓殖も粘ったが早稲田も集中力を欠くことなく94-86(29-7)で見事勝利を手にした。

 今日の試合、要所要所での藤野の活躍は本当に目立っていた。これでこそキャプテン、これでこそ4番という働きだったように感じた。岩崎の安定したプレーや村山のパワープレーも見逃せない。そして朝山が完全復活を遂げたらもう怖いものは無い。この勢いで明日の青山学院戦も勝利を!そして念願の1部昇格を!!

 

関連URL
早大バスケットボール部公式サイト

(TEXT=山下葉子・PHOTO=鈴木英介)
 


 
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