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2002年東京六大学秋季リーグ第8節
早稲田大学×慶應義塾大学2回戦
11月3日(日)明治神宮球場
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前日の初戦で52年ぶりのリーグ戦春秋連覇を決めた早稲田。春に続いての早慶戦2連勝を果たし、有終の美を飾りたいところ。早稲田祭2002の初日と重なった第2戦は、優勝が決定しかつエース和田(人4)が先発しないこともあり、第1戦よりは観衆の数が減りはしたが、それでも20000人(主催者発表)が神宮に詰めかけた。
早稲田は初回早くも塁上にランナーをため、慶應の先発木下から四球がらみノーヒットで先制した。あまりにも呆気ない得点シーンに楽勝ムードが漂ったが、その後は第2戦にしては珍しい投手戦の様相を見せる。早稲田の先発は越智大祐(人1)。入学したばかりの今年、1年を通じて二番手ピッチャーを任された越智大。そのルーキーが早慶戦で今季ベストパフォーマンスを見せる。初回に2安打を打たれいきなりピンチを迎えるも、その後は最速147kmの直球を武器に、不調の慶應打線に付け入るスキを与えない。
慶應は4回から先発の木下に代えて、前日完投した長田にスイッチ。何が何でも勝ち星をもぎ取り一矢報いようという姿勢で向かってくる。しかし、この継投がそれまで的を絞りきれなかった早稲田打線に火をつける。連投の疲れが見える長田から4回と6回に追加点を奪うと、クライマックスは3-2で迎えた終盤8回。コントロールの定まらない慶應三番手の清見からヒットと四球で満塁にすると、迎えたのはそれまでノーヒットの1番田中(社2)。チームのリードオフマンとして期待されながらもなかなか結果を出せなかった田中は、勝負強さをこの大舞台で発揮し、試合を決めるグランドスラム(満塁本塁打)を叩き込んだ。さらには4番比嘉(社3)がダメ押しの二塁打を放ち勝負あり。8回からは越智大に代わって清水(人3)、最終回には前日137球の完投勝利を挙げた和田毅(人4)が登板し、試合を締めくくった。和田はリーグ通算奪三振記録を476としリーグ戦全日程を終了。
試合後、薄暗くなった神宮では閉会式が行われ、越智良平主将(社4)に天皇杯が授与された。主将として戦った年で2季連続受け取った天皇杯は、さぞかし重く格別なものだったに違いない。野球部創部から101年。和田を中心とした『全員野球』での春秋連覇を見事に果たした早稲田。次は、15日から始まる明治神宮大会。春に果たせなかった『日本一』という命題に向けて、野球部ナインに再び試練が襲いかかる。決勝の舞台でぜひ亜細亜大学とのリベンジマッチが見られることを楽しみにしたい。(夜に行われた優勝パレード&祝勝会の模様は後日野球部特集にてレポートする予定です。お見逃しなく!)
関連特集
2002年秋季野球部特集
関連URL
早大野球部公式サイト
東京六大学野球連盟公式サイト
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