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2002/11/18 [野球部]

準決勝東北福祉大戦で無念の完敗…。春に続いてまたもや日本一ならず。

 
満塁ホームランを放った田中選手。
 

 
 
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第33回明治神宮野球大会準決勝
早稲田大学×東北福祉大学
11月17日(日)明治神宮球場

 前日はコールド勝ちを収め迎えた明治神宮大会第2戦。相手は“北の横綱”東北福祉大学だ。この日もエース和田(人4)の大学生として最後の勇姿を目に焼き付けようと、朝早くから多くの野球ファンが神宮球場に足を運んだ。

 だが、今日の和田は制球が定まらない。ストライクを取りに言ったところを痛打され、毎回のようにランナーを背負う苦しいピッチング。そして、バックも大事なところでエラーをするなど和田を盛り立てることができない。立ち上がりからペースのつかめない和田は3回表、2本のヒットと死球で1死満塁のピンチを迎える。普段とは別人のような和田の乱調に「どうしたんだ?和田」とスタンドの誰もが思う中、ここで続く打者を内野ゴロに打ち取るものの、捕手・坂本(人3)のエラーであっけなく先制点を与えてしまう。5回表に追加点を許し、6回表には、ツーベースヒット、四球から2・3塁にランナーを背負うと、ここでまたしてもタイムリーヒットを打たれ、さらに遊撃手・鳥谷(人3)のタイムリーエラーも飛び出し、自滅したかのような形でこの回一挙3点を失ってしまう。和田はノックアウトされこの回でまさかの降板。先発、完投が続いてきた大黒柱が降板するようではもはや勝ち目はない。

 秋季リーグ戦では好調であった打線の方も、いつものようなつながりが見られない。東北福祉大を上回るほぼ毎回の11安打を放ち、再三チャンスをつくるものの拙攻が目立ち、4回裏の和田のタイムリーヒットと9回裏の代打・山田悠(教1)のタイムリーヒットであげた2得点のみ。エース、打線ともに本来の力を発揮できぬままに完敗。まさかの準決勝敗退を喫し、亜細亜大との決勝再戦はならなかった。

 最後は悔しい負けを喫し全日程を終えたものの、今年は見どころの多い一年だった。和田と多田野、土居、長田といった松坂世代を代表する各校エースの投げ合い、大学選手権準優勝、25年ぶりの奪三振記録更新、そして52年ぶりの春秋連覇。和田は抜けてしまうがレギュラーの大半は残る若いチームだけに、早大の来年がはやくも楽しみだ。

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関連URL
早大野球部公式サイト
東京六大学野球連盟公式サイト

(TEXT=中島和朗・PHOTO=長友亮太)
 


 
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