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関東大学ラグビー対抗戦
早稲田大学vs慶應義塾大学
11月23日(日)秩父宮ラグビー場
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ラグビーシーズン真っ盛り。今日11月23日はいよいよ山場である慶應義塾大学戦を迎えた。今季の早稲田は3日の帝京大学戦まで5戦全勝。対する慶應は、同じく3日に行われた明治大学との対戦で下馬評を覆す快進撃を見せ、こちらも対抗戦6戦全勝。99年に慶應が対抗戦全勝優勝を決めた早慶戦以来、前売りの時点で25,000枚分のチケットが完売した今年の早慶戦は、上空が雲で覆われ初冬の雰囲気を覗かせる秩父宮ラグビー場にて行われた。
先制したのは早稲田。立ち上がりの悪い早稲田であるが、この日は早い時間帯で得点を挙げる。前半4分、相手ゴール前でのLO桑江(人2)の強引なゲインからSO大田尾(人3)の的確な判断によりボールは右に展開。最後は右隅で余っていたWTB仲山(人4)が飛び込んでトライ。これで試合の主導権を握るかに思われたが、早めに得点を奪ったことに油断したか、前半の早稲田はイージーミスを連発する。特に目立ったのは、HO阿部(人4)から繰り出されるラインアウトでのミス。マイボールラインアウトを度々慶應に奪われ、多くのチャンスを潰してしまう。
だが、そこはこれまで圧勝劇を続けてきた早稲田。慶應に攻め込まれ自陣でのプレーが多かったものの、少ないチャンスを確実にモノにし、慶應を圧倒する。22分、FL羽生(理工4)が切れ味鋭いゲインを見せ、ここでできたポイントからボールは右に展開され、最後はタッチライン沿いにポジショニングしていたWTB山岡(教3)が飛び込みトライ。さらにロスタイムにはターンオーバーで奪ったボールをLO高森(教4)が20mゲインし、この接点から早稲田は真骨頂の展開ラグビーを披露。慶應ディフェンスの態勢が整わないまま左、さらに左へと展開し、FB内藤慎平(人2)が快足を飛ばし左隅にフィニッシュ。前半を17-0で終える。
後半の早稲田は前半のミス、拙攻を帳消しにする攻撃を見せ、満員で埋め尽くされた秩父宮全体を歓喜の渦へといざなう。6分にキャプテンCTB山下(人4)が奪ったトライを皮切りに、ノーホイッスルトライあり、ビッグゲインあり、もう何でもありと言わんばかりの攻撃。後半だけでなんと驚異の9トライを見せ慶應を圧倒。観客の興味は早稲田のトライから、次第に完封劇の瞬間へと移っていく。あと3分、あと2分、あと1分…。しかし慶應タイガー軍団も最後に意地を見せ、ロスタイムにCTB北村が右隅にトライ。5点を返すがその瞬間にノーサイド。怒濤の攻撃を繰り広げた早稲田は74-5で完勝した。
「最高のモチベーションで試合を迎えられた(早稲田・清宮監督)」という早稲田。対抗戦全勝のまま12月1日、伝統の早明戦へ駒を進めることとなった。この早慶戦での圧勝劇、また今季明治が慶應に敗れていることからも分かるように、早明戦でも早稲田の圧倒的優位は変わらない。だが、よく言われるのが「早明戦は実力に関係なく僅差のゲームになる」ということ。決して油断は禁物だ。対抗戦連覇に文字通り王手をかけた早稲田。12月1日、みんなで国立競技場へ。大学選手権の前に最初のクライマックスの瞬間を体感しよう。
特集
ラグビー蹴球部特集「黄金期への序章〜The Prologue
to the Golden age〜」
関連URL
早大ラグビー蹴球部公式サイト
関東ラグビーフットボール協会
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