立命大 51 14-0 14 早大 13-7 17-0 7-7 アメリカンフットボール東西大学王座決定戦 第57回毎日甲子園ボウル 12月15日（日）阪神甲子園球場

　快進撃もこれまでだった。オフェンスもディフェンスもリーグ戦、クラッシュボウルまでとは明らかに異なっていた。立命館の厚いディフェンスに早稲田オフェンスは阻まれ、立命館の鋭いオフェンスに早稲田ディフェンスがことごとく打ち破られた。2万4000人という大観衆に見守られた阪神甲子園球場での甲子園ボウル。格上の立命館相手に果敢に挑みつづけたが最終スコアは14-51。力の差を見せ付けられた戦いだった。

第1Q
立命のキック、早稲田のレシーブで始まったこの試合。TB長岡のリターンで自陣27ydまでもどして早稲田の最初のドライブ開始。波木の右へのランで8yd前進するが、2nd downでパスインターフェアの反則で痛い15ydの罰退。これが尾を引き、結局1度もファーストダウンを奪えずパントで攻撃権を喪失する。続く立命陣49ydからの立命の最初のドライブ。リッツガンが火を噴く。立命主将RB磯谷の左ラン、WR長谷川への右パスでファーストダウンを奪われるとWR木下へのパスなどで瞬く間に攻め込まれる。最後は5分20秒にRB野本に中央を抜かれ2ydの先制のタッチダウンを奪われ0-7とリードされる。直後の早稲田の攻撃。確実に点を取りたいところだったがFB神が、QB波木のオプションキープが止められる。結局2回目の攻撃もファーストダウンを奪えないまま再パントする。立命の攻撃は止まらない。ライン戦で圧倒され、RB磯谷、野本らラン勢を防ぐことが出来ない。そして、10分丁度、QB椙田に中央を自ら持ち込まれタッチダウン。14点のビハインドを奪われる。しかし、早稲田は慌てない。自陣21ydから始まったドライブでQB波木の22ydのランでこの試合初のファーストダウンを奪うとTB泉への右パスが連続して決まる。これにFB神のランも加わり敵陣4yd地点まで。第1Qは0-14で終了する。

第2Q
敵陣4ydからのシリーズ。ここでQB波木からFB神と見事なタッチダウンパス。FB神がエンドゾーン左ギリギリでキャッチ。キックも決まり開始5秒で早稲田が7-14と詰め寄る。しかし、立命は動じない。立命陣25ydから始まった攻撃だが、ランに加えQB椙田からWR河瀬、木下、TE栗山になど多彩なパス攻撃を繰り出しロングゲインを奪われると、4分19秒に抵抗空しくRB斎藤に中央を4ydのタッチダウンダイブ。7-21と再び14点差となる。早稲田も続く攻撃、ダブルリバースからWR吉田のランなどトリッキーなプレーで撹乱しようとするが敵陣までゲイン出来ない。得点を奪えずパントでまたもや攻撃権を返上する。そして、立命攻撃は手を緩めない。前の3回のドライブ同様の光景が繰り返される。ランとパスと的を絞らせない攻撃に次々にゲインされる。最後はRB野本に中央をぶち抜かれ3ydのタッチダウンラン。13分17秒、トライフォーポイントは意地のブロックで防いだものの、7-27とさらにリードを広げられる。そして、残り時間少ない中、早稲田は攻めるが、最後はギャンブル失敗。そのまま第2Qが終了した。

1/2