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2003/5/9 [スポ科情報]

早稲田にNFLがやって来た!NFL上級副社長らの講演会開催!

 
早稲田の総長とNFLの副社長
 

 
講壇に立つバッカニアーズのLBクォールズ選手
 



 
大隈講堂前には巨大なマスコットが登場
 

ここ数年、積極的に世界展開を進めている全米プロフットボールNFL。この夏には昨年の大阪大会に引き続き、今年は東京ドームでアメリカンボウル『NFL TOKYO 2003(以下NFL TOKYO)』が行われることが決まった。今回この『NFL TOKYO』開催PRのため、NFLインターナショナル上級副社長のダグラス・クイン氏らが来日。7日に『NFLTOKYO』開催記者発表を行った後、9日昼にはスポーツ科学部開設記念行事の一環として、大隈講堂にて『NFLオンツアースポーツ講演会』が行われた。

早大出身でNFLシニアアドバイザーを務めるフジサンケイグループ会長・羽佐間重彰氏が橋渡し役となって、今回早稲田で実現したこのNFL講演会。まず、白井克彦早大総長がこの会が実現したことに対する喜びを述べた後、前出の羽佐間氏が登壇。「大隈講堂の壇上に立ったのは40年前に演劇をやった以来」という羽佐間氏は、NFLには「日本に定着していない未知のスポーツへの魅力」があると面白く表現。アメリカンフットボールという競技を「肉体のぶつかり合いというよりは知能的なスポーツで、理解すれば奥が深い」とその魅力を語った。

羽佐間氏降壇後は、山崎勝男スポーツ科学部長が学部の今後の展開について熱く放談。そして、いよいよ今回の主賓であるダグラス・クインNFLインターナショナル上級副社長の登場となった。NFLの海外部門を束ねるプロジェクトのトップであるクイン氏。まず「トヨタなどの大企業が何億もスポーツに投資しているこの時代、スポーツに携わる人材が必要不可欠」とスポ科が開設された意義を述べると、その後は自らが指揮を執っているNFLについて講話。『スポーツは商品である』と認識し、メディアと一体になってNFLをアメリカNo.1スポーツに押し上げた経緯や?FLの世界展開の戦略や成功するための秘訣を語った。クイン氏に紹介されその後講演したNFL JAPANの町田会長の話と共通しているのは、「アメリカンフットボールを日本の文化に根付かせる」という点。五輪やサッカーW杯が世界において商品価値があり、日本では野球、イギリスではラグビー、ドイツではオートレースのように地域限定で人気を博するスポーツも多くある。その隙に入るべく活動を続けるNFL。「地域に根付いた活動をやっていかなければならない」という点がクイン、町田両氏が最も力強く語ったセンテンスであった。

最後には『NFL TOKYO』で対戦するスーパーボウル覇者バッカニアーズのLBウェルトン・クォールズ選手と、ジェッツのLBマーヴィン・ジョーンズ選手が登場。大隈講堂に集まった学生たちからは割れんばかりの拍手が沸き上がり、フットボールをやろうと思ったきっかけなどを話した両選手の講演に耳を傾けていた。講演会終了後、クォールズ選手は米式蹴球部の練習に足を運び、技術指導を行った。その際、今年7月にドイツで行われるW杯日本代表候補に大学生で唯一選ばれているQB波木健太郎選手(法4)にNFL挑戦を勧めたという。2003年5月9日。この日はNFLと日本、NFLと早稲田がより身近な存在になった記念すべき日となったのではないだろうか。

関連URL
早稲田大学スポーツ科学部公式サイト
NFLジャパン公式サイト

(TEXT、PHOTO=長友亮太)
 


 
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