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2003/5/12 [オール早稲田文化週間]

『カレッジスポーツ東西トップ対談』対談会レポート。

 
中村教授と清宮監督
 
 
古橋ヘッドコーチ
 

ただいま開催されているオール早稲田文化週間。その一環として『カレッジスポーツ東西トップ対談』と銘打って行われたのがこのイベントです。片やラグビーでチームを大学日本一、片やアメフトでチームを日本一に導いた、いわば名将と呼ぶにふさわしい監督が対談を行う、またとない機会でした。しかし、二人の『日本一』の監督は、日本一になっても奢るところなどなく、そして本当にスポーツを愛している指導者なのだな、そう感じた対談会でした。

一連のスポーツ科学部記念行事を取り仕切る中村教授の司会のもと、早大トップパフォーマンス研究所所長の日比野弘氏の挨拶を経て、対談会は始まりました。チ−ムのまとめ方から、選手の学生生活、日本一への苦労話、日本一になったチームの次の目標、大学スポーツのこれから…など様々な分野について放談なさっていました。途中、部員から見た監督の印象を述べるコーナーでお二方とも苦笑する場面もありましたが(曰く、清宮監督は『場の雰囲気をうまく作る人』『親近感の湧く人』古橋ヘッドコーチは『アツい人』『強い思いを持っている人』とのこと)、和やかに対談は進んでいきました。

対談の中で強く印象に残ったのは、お二方とも部と地域の人たちとの関わり合いをすごく大切にしている、ということでした。古橋ヘッドコーチはチームで市内のいくつかの学校を訪問したり、そこの生徒を試合に呼んだりして、もっとアメフトに興味を持ってもらえるようにいろいろな事をしているそうです。一方の清宮監督も、小中学校を訪問したりパレードを開催したりして、上井草のある杉並をサッカー王国静岡のようなラグビーの町にしたいと述べていました。この様な地域との関わり合いは、スポーツをより身近に、そしてより発展させるいい試みであり、それを日本一になった部が率先してやっているという事はとても素晴らしいことだと思います。

「対抗戦に優勝してもあまり喜ばない」(清宮監督談)などの裏話も多く出たりで、このイベントは大変有意義な対談会だったと言えます。ただひとつ残念だったのは、聴きに来ていた人があまり見られなかったことです。これにはお二方ともちょっと眉をひそめてました。スポーツ界のトップクラスの指導者が対談するというだけに、もっともっと事前にPRして、トップに立つ人の生の声を多くの人に聴いてもらいたかったです。


関連URL
オール早稲田文化週間サイト
早大ラグビー蹴球部公式サイト
立命館アメリカンフットボール部「パンサーズ」公式サイト

(TEXT、PHOTO=田村拓実)

 


 
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