1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 日文 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1 3 早大 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2
	第52回全日本大学野球選手権大会準々決勝 早稲田大学×日本文理大学 6月15日（日）明治神宮球場

　大学選手権もいよいよ準々決勝。この日の早稲田の相手は日本文理大学(大分県、九州地区代表)である。29年ぶりの日本一に向けての挑戦、第3ラウンドの開始である。

　先手を取ったのは日本文理大であった。初回、制球の定まらない早稲田の先発･清水(人4)を攻め立て1、2番の連打で1点を先制する。この回は1点で抑えたものの、清水はボールにばらつきがあり、毎回のようにランナーを背負う苦しいピッチングが続いていく。

　早い回に追いつきたい早稲田は4回、先頭の鳥谷(人4)がツーベースで出塁すると、後続の比嘉(社学4)、武内(人2)の連続四球で無死満塁のチャンスを作る。ここで、6番の由田(一文4)がファーストの頭上を抜く2点タイムリーヒットを放ち、逆転に成功する。この回は結局この2点止まりだったが、この日も早大打線が爆発するのは時間の問題だと思われた。

　しかし、早めの継投策に出た日本文理大の後続投手陣を打ち崩せない。チャンスはたびたび迎えるも、タイムリーがまったく出ない。リズムに乗り切れない打線に影響されたのか、清水も四球から幾度なくピンチを招いていく。6回にはエラーから1点を献上し、2-2の同点に追いつかれてしまう。この後、両チームともチャンスを生かせず、試合は2-2のまま延長戦に突入した。

　そして迎えた延長10回表、2塁打と鳥谷のエラーで1死1、3塁のピンチを招くと、ここで相手の4番に犠牲フライを打たれ1点を加えられてしまう。3-2。その裏、とにかく1点と気合を入れた早大ナインだったが、0点に抑えられゲームセット。日本一への挑戦は、またしても途中で潰える結果となった。

　優勝候補と目されて臨んだ今大会。しかし、今日の試合ではチャンスにタイムリーが打てず、一方の守りでも、エラーや四球(この試合で相手に与えた四球は8個)からピンチを迎え、失点するという悪い流れで負けてしまった。トーナメントという一発勝負の恐いところが出てしまった感がある。さて、この試合で春シーズンの試合も終わり、9月からの秋シーズンに向けての準備期間に入る。秋シーズンはチーム初の4連覇に向けた、そして悲願の日本一へ向けた戦いがある。秋シーズンこそは、リーグ戦と明治神宮大会の2回、胴上げをするナインの姿を見てみたい。

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