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2007/08/31 [庭球部]

厳しい暑さの中の“夏関”。男女共にシングルス・ダブルスで表彰台に立った。

 
トライを奪う首藤
 
 
ジャイアントジャージ
 

8月13〜19日、川崎市の百合丘ファミリーテニスクラブにて“夏関”こと関東学生選手権が行われた。最高気温が74年ぶりに更新されるなど、連日厳しい暑さの中の大会となった。ユニバーシアード遠征で主力選手が不在であったが、早稲田勢は男女共にシングルス・ダブルスで表彰台に立った。

18日の準決勝、ファイナルセットをラブゲームで奪う攻めのテニスでものにした川村美夏(スポ2)は、19日の決勝戦で専大の細貝香織と対戦。鋭いトップスピンのかかったバックショットを決めるなど第1セットを6-4で奪取。第2セットでも、細貝のクロスショットを走りこんで返し、最後にはベースラインのコーナーにきっちり決める安定したプレーを見せ4-1までリード。しかし、ボールが微妙にアウトすると、声を上げて苛立ちを見せる場面も。その後、4-3まで追いつかれてしまうも、激しいラリー合戦を制してゲームを奪取し、川村が試合のペースを掴む。チャンスボールを見逃さず、積極的に前に出てポイントを重ねていくと、最後はサービスエースで得点し、見事大会初優勝を飾った。試合直後、「すごく嬉しい。これからインカレとリーグ戦優勝に貢献できるよう頑張ります」と、爽やかな笑顔で語った。

 

ダブルスでも青木修子(スポ2)と共に決勝進出し、日大の五十嵐・柳組と対戦。早大ペアは後衛同士の打ち合いにタイミングを図って前衛が飛び込んでのボレースマッシュで、ポイントを連取する。息のあったプレーで第1セットを奪うが、日大ペアも場内を沸かせるパッシングショットを連発し、第2セットを取る。6-3、4-6で迎えたファイナルセットは両者一歩も譲らぬ展開となった。3-0で先取するも、日大のパッシングショットに翻弄され3ゲームを取り返されてしまう。一進一退の試合運びとなり、早く決めたい早稲田ペアは積極的に攻めるが、相手の好プレーで4-5と逆転されてしまう。最後は相手の足元を狙った強烈なサービスを放つも、ダブルフォルトの判定。惜しくも決勝で敗れてしまう悔しい結果となった。優勝は逃すも、終始試合を楽しむ2人の姿がコートの上にあった。

男子シングルス決勝では、主将の前原健太朗(スポ4)が慶大の喜多を相手に苦戦。守りの姿勢が感じられ、1-6、3-6で敗戦し準優勝となった。その喜多と小野組(慶大)に、前原は1年生の富沢優也(スポ)とダブルスで借りを返す。シングルスの疲れを見せない前原の力強いサービス、富沢の相手ペアの狭い間を抜くショットで観客を唸らせ、6-1、6-0と圧倒的な強さで優勝をもぎ取った。息の合ったプレーを見せたペアは、「目の前の試合をやっていったら、決勝まできた」(前原)「大学生になって初めて優勝したが、前原さんのお陰」(富沢)とチャンピオンスピーチで語った。

9月より有明テニスの森でインカレが始まる。それぞれが個人の課題・目標を達成しながら、一丸となって王者の座を守ることだろう。選手達の鮮やかなプレーを期待したい。

 

(TEXT、PHOTO=田辺里奈)

 


 
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