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2004/1/17 [ラグビー蹴球部]

3年連続の早稲田と関東学院の決戦・大学選手権決勝は7-33で関東学院が勝利。早稲田の連覇はならず。

 
 
 
 
 
 
 
早稲田
7
0-0
33
関東学院
7-33

第40回全国大学選手権大会決勝
早稲田大学×関東学院大学
1月17日(土)
国立霞ヶ丘競技場


 やはり関東学院は強かった。2004年1月17日。粉雪が舞い散る国立競技場において、2003年度の大学日本一を決定する一戦、早稲田と関東学院との決勝戦が行われた。そして、関東学院が圧倒的な強さで「学生最強」の座を掴んだのであった。

 両チームとも早いプレッシャーと堅いディフェンスで相手に先取点を許さず、前半は0-0のスコアレスで折り返した決勝戦。試合が動いたのは後半8分。早稲田陣10mからのラインアウトから関東がモールを作り、このモールからSO田井中、CTB霜村へと繋ぐ。霜村がディフェンスに行ったCTB池上(人2)とCTB今村(スポ1)をうまくかわし、ゴールまでの30mを走りきりトライ。ゴールも決まり、関東が7点を先制する。このトライをきっかけに、関東の攻撃陣が大爆発。13分にCTB河津、18分にWTB北川、29分にHO山本、31分にFB有賀と怒涛の5連続トライ。早稲田は終了間際にCTB池上のトライで完封を逃れるのがやっと。結局、33-7で関東学院が2年ぶり5度目の大学王者の座についたのだった。

 試合のポイントは後半13分、SO大田尾(人4)のキックを関東CTB河津が足にかけてターンオーバーし、そのまま70メートルを独走しトライに結びつけたプレーであろう。失点直後、どうしても点を取り返したいときに出たこのミスが、試合の流れを関東のものへと決定付けてしまった。

 関東と早稲田。33-7という大差となった一番の要因は、個の強さというところにあるであろう。関東が個人技で早稲田のディフェンスを崩し、5つのトライを奪ったのに対し、早稲田の選手が関東のディフェンスを崩すシーンはあまり見られなかった。この個の強さの差と、早稲田に攻め手を与えなかった関東のディフェンス力の高さが目立った試合であった。

 2003年1月11日。1年前の決勝戦で敗れた関東学院は、その日から早稲田を倒すことを目標に練習を積んできたという。それから1年。関東学院は早稲田を破り、大学王者の座を掴んだ。今度は早稲田がリベンジする番だ。2004年1月17日。この日の敗戦が、来年の王者となるための大いなる糧としてもらいたい。

 

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(TEXT=田村拓実、PHOTO=近藤優美子・中島和朗)
 


 
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