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2004/6/6 [米式蹴球部]

伝統の関西大学との定期戦は27-44で完敗。秋への課題が見えた一戦となった。

 
FB神聖選手
 

 
早稲田ディフェンス陣
 

 
早稲田ディフェンス陣
 

 
早大
27
0-0
44
関西大
7-10
7-7
13-27
 
第59回早関定期戦
早稲田大学BIG BEARS×関西大学EAGLES
6月6日(日)関西大学グラウンド
(千里山キャンパス内)

 各地で入梅が宣言されたこの日、大学アメフト界で日本最古の定期戦、早稲田大学と関西大学との試合が行われた。雲間から強い太陽の光が差し込み、夏の始まりを感じさせる関西大学のグラウンド。春シーズンの最後の試合だけに、勝利という形で締めくくりたい所であったが、その狙いはもろくも崩れてしまった。

 早稲田が攻撃権を獲得して迎えた第1クオーター、しかし、最初のシリーズでファーストダウンを獲得できず、パントで攻撃権を譲渡してしまう。関西の最初のシリーズは、相手QBから放たれたパスをインターセプトし、早稲田が再び攻撃権を得る。ところが、次のシリーズで、#16QB新田洋(スポ2)の放ったパスが関大ディフェンスにインターセプトをされてしまう。この最初の2シリーズの攻撃がすべての流れを決定してしまった。関西のディフェンス陣の前にあと一歩というところまで攻めるものの、そこから決め手が無い。苦し紛れにフィールドゴールを狙うも、相手のカットにあって得点が出来ない。第1クオーターは0-0のまま終了する。

 第2クオーター。前のクオーターで早稲田陣13yd地点まで攻め込んだ関西。#34RB鎌倉のランで残り3yd地点まで攻め込み、4th downできっちりFGを決め、関西が3点を先制する。3分過ぎにもTDを奪われ、序盤から10点のリードを許す苦しい展開。何とか反撃したい早稲田は、強い風もあってか、ランプレーを中心に攻めていく。6分過ぎ、関西陣ゴール前8yd地点まで攻め込み、そこから#28RB新田潤(社4)がTDを奪う。ゴールも成功させ、早稲田が7-10と追いすがる。この日はRB新田潤が絶好調。ボールを渡されると、幾度も関西ディフェンス陣を突破していた。前半はこのまま7-10で終了する。

 迎えた後半。3分過ぎに関西#3RB松田が、7分過ぎに早稲田#28RB新田が1つずつTDを獲り、14-17で第4クオーターに入る。ここまでは接戦だったものの、この最後のクオーターは完全に関西の流れとなってしまった。第4クオーター開始早々、パントのミスから早稲田陣11yd地点から関西の攻撃を迎え、ここから#17WR大谷へのタッチダウンパスが通り、関西が7点を追加する。自陣22ydからの次のシリーズ、#77C村井(人4)からのボールを受けたQB新田がサックされ、ファンブルしたボールを関西#92DL澗隨が確保し、そのままゴールまで走りきり、タッチダウンを奪われる。ゴールも成功し、この時点で14-31。第4クオーターが始まってからわずか30秒で14点を失う苦しい展開。この後、早稲田が2つのタッチダウンを奪うも、逆に関西に2つのタッチダウンを奪われてしまっては差が詰められない。結局、27-44で関西大学に敗れ、春のオープン戦最終戦を勝利で飾ることは出来なかった。

 試合全体を通して、体格の大きい関西大学の選手に押し込まれるシーンが目立っていた。ディフェンスで守備陣の真ん中を突破され、オフェンスでもOLが押し込まれ、パスやランのコースを作れないなど、これまでのオープン戦で観られなかったフィットネスの部分で劣っていることが多々あった。

 試合後、村井主将はこう語った。「とにかくリズムが悪かったです。最初の数シリーズで、ディフェンスが止めてもオフェンスが止められたことでで流れが狂ってしまい、あとあとまで響きました。フィットネスの面はこれまでの試合で一番強かった相手でした。そこで通用した部分、通用しなかった部分を分析して、秋に生かしていきたい」――敗戦で見えた課題。夏の間にこの課題を克服して、秋にはひとまわり大きくなった選手たちの姿を見てみたい。

 

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早稲田大学米式蹴球部公式サイト
関西大学アメリカンフットボール部公式サイト
関東学生アメリカンフットボール連盟

(TEXT=田村拓実、PHOTO=山下葉子)
 


 
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