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2004/10/2 [男子バレーボール部]

予選リーグ最終戦・対法政大学戦はセットカウント3-1で勝利した。

 
 

 
 

 
早大
3
25-20
1
法政大
15-25
25-21
29-27
関東大学バレーボール秋季リーグ戦
早稲田大学×法政大学

10月2日(土) NECニューライフプラザ

 ついに迎えた予選リーグ7日目の最終戦、NECニューライフプラザで早稲田は、法政大学との対戦を迎えた。早稲田はすでに決勝リーグ(予選リーグでの順位に応じて上位4チームと下位4チームによって順位が争われる)では、下位リーグで戦うことが決まっている。しかし、下位リーグの中でさらに下位2チームが入れ替え戦にまわること考慮すると、なんとしてでも勝ち星を収めたい試合である。一方の法政に関しても、秋季リーグでは、いまだ安定した結果(現在3勝3敗)を残せていないものの、今回の結果次第で上位リーグ進出の可能性を残しているため、リーグでの上位進出に望みを繋げるため“負けられない試合”という意味では早稲田と同様の気持ちで試合に臨んでくることが予想された。

 試合の流れを左右する第1セットでは、序盤から、法政のミスから攻撃の糸口をさぐっていった早稲田は、終始リードを奪う試合運びを展開する。今試合では、特にブロックでの連携の良さが冴え渡っていた。リーグを通して、2枚のブロックを基本にしていた早稲田であったが、今試合では相手のアタッカーに3枚のブロックをつけることで、スパイクのコースを狭め、リベロの藤森亮介(人3)がコースに入りやすくしたのである。そして、レシーブからスパイクへという一連の流れが見事に型にはまった。そして、第1セットを通して、法政は対応策を見出せず、早稲田が第1セットを25-20で奪う。

 早稲田のペースかのように思われた続く第二セットであったが、法政が早稲田のブロックに対応してくる。春季リーグでセッター賞を獲得した法政の中西了将からの巧みなトスに、早稲田は、一転してブロックに的を絞れなくなる。攻撃に関しても、頼りの前田和樹(人3)の調子があがらず、結果として第二セットを15-25で落としてしまう。

 しかし、試合の流れはまだ早稲田にあった。第3セットに入り、前田の調子が徐々に上がり始め、キャプテンの田中飛鳥(人4)も終盤、勝負所でブロックを立て続けに決める。そして、どうしても欲しかった第3セットを25−20でものにする。第4セットでも、序盤は法政にリードされるものの、要所のタイムアウトで早めに試合の流れを修正する。そして、早稲田は終盤に入ってからも落ちついた試合運びを見せ、デュースの末、最後は柴小屋康行(スポ1)が強烈なスパイクが決め、29-27でここ一番のセットをものにした。

 セットカウント3-1。見事な勝利であった。試合を通じて、これまでの早稲田には見られない良さがいくつも見られた。巧みなベンチワークにより、攻撃と守備を見事に切り替え、選手全体がまとまっていた。今試合に至っては、個人単位での役割がチームと噛み合った結果の勝利といえるかもしれない。リーグ戦終盤に入って、本来のコンビバレーを取り戻してきた。惜しくも下位リーグでの戦いにはなるが、リズムを掴みつつある早稲田には、気を抜かず、全力で次の相手にぶつかっていって欲しい。


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(TEXT、PHOTO=村山裕太)
 


 
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