WasedaWillWin.com
 
2004/12/5 [ラグビー蹴球部]

80回目の伝統の一戦は早稲田に軍配! 早稲田が49-19で明治を破り、4年連続の対抗戦全勝優勝を飾る。

 
LO桑江。
 
 
FB五郎丸。
 
 
喜ぶフィフティーン。
 
 
早大
49
21-7
19
明大
28-12

関東大学ラグビー対抗戦
早稲田大学vs明治大学
2004年12月5日(日) 国立霞ヶ丘競技場


 関東では観測史上初めて12月に夏日を記録したこの日、大学ラグビー界伝統の一戦、早明戦が行われた。今年で80回目を数えた伝統の一戦は、勝った方が対抗戦優勝となる大一番であった。

 前半、風上に陣地を取った早稲田。試合開始直後はキックで互いの陣地をとっていく。試合を動いたのは前半11分。明治ゴール前でのスクラムから左に展開しモールを作ると、そこからLO桑江(人4)がインゴールに飛び込んでトライ。FB五郎丸(スポ1)のコンバーションも成功し、7点を先取する。その直後の14分、22mライン付近からの明治ボールのラインアウトを明治LOが上手くキャッチできず、こぼれた球をFL古島(政経4)が奪う。そこからSH後藤(教4)、桑江と繋ぎ、桑江がゴール真下にトライ。14-0とリードを広げる。

 しかし21分、早稲田ディフェンスの一瞬の隙を突いた明治SH藤井が密集サイドを抜け出し、追いすがるWTB首藤(スポ2)を振り切りトライ。14-7と明治が7点を返す。だが早稲田も負けていない。32分、右サイドから左に展開し、五郎丸の突破から後藤がトライ。再びリードを14点に広げる。この後、早稲田ゴール前での明治の連続攻撃を凌ぎきり、前半は21-7で折り返す。

 後半に入ると早稲田が徐々に試合の主導権を握っていく。15分、CTB今村(スポ2)の突破を基点に、後藤、SO安藤(人4)と繋ぎ、最後はNo.8佐々木(人3)がゴールまでの25mを走り切りトライ。続けて17分、センタースクラムから後藤が抜け出し、五郎丸へパス。パスを受けた五郎丸が40m独走トライを挙げ、35-7とリードを28点へと広げる。この時点で試合は決まったかに思えた。ところが、明治も意地を見せ、21分にWTB濱島、24分にSO齋藤と連続してトライを奪い、35-19と詰め寄る。

 この連続トライで流れは明治に傾いていく。ここから後半30分にかけて、明治が早稲田ゴール前で連続攻撃を仕掛けていく。しかし、FW、BKともども出足の早いタックルを見せ、また、相手のインゴール内でのノックオンにも救われ、追加点を与えない。すると34分、今村の突破から後藤、佐々木、WTB小吹と繋ぎ、最後は途中出場のCTB三角(人3)がトライ。明治に傾いていた流れを再び自らの元へと呼び戻す貴重なトライであった。39分にも、明治ゴールまで15mからのマイボールラインアウトを確保し、そこを起点にPR畠山(スポ1)がダメ押しのトライを奪う。結局、早稲田が49-19で勝利し、早明戦5連勝を飾るとともに、4年連続17回目の対抗戦優勝を全勝で飾った。

 試合が終わったあとのグラウンドには、笑顔の選手たちの姿があった。しかし、彼らの戦いはまだ終わったわけではない。試合後のインタビューでPR諸岡主将は「チャレンジャー精神を忘れずに、優勝を目指します!」と力強く語った。そう、覇権奪回への挑戦、大学選手権が控えている。2年ぶりの大学チャンピオンの座に向けて、選手たちの戦いはまだまだ終わらない。

関連URL
早大ラグビー蹴球部公式サイト
明大ラグビー部公式サイト
関東ラグビーフットボール協会

 

(TEXT、PHOTO=田村拓実)
 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる