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2004/12/10 [男子バレーボール部]

全日本インカレ決勝トーナメント3回戦・対国士舘大学戦はセットカウント3-1で勝利。

 
セッター北沢
 

 
安定したプレイを見せた松永健太
 

 
早大
3
25-13
1
国士舘大
23-25
29-27
25-21
全日本インカレ決勝トーナメント2回戦
早稲田大学×国士舘大学

12月9日(木) 東京武道館

 決勝トーナメント3回戦の相手は、現在は関東2部6位と低迷中の国士舘大学。荒削りなプレースタイルではあるが、乗せてしまうと手がつけられなくなるため、戦い方には十分注意が必要な相手である。早稲田はどれだけ相手に攻撃の策を見出させないかに焦点が絞られた。

 第1セット、北沢浩(スポ1)の軽快なトスから攻撃の流れをつくっていく。北沢を基点にして、中島敬介(スポ2)、柴小屋康行(スポ1)らが冷静にスパイクを決めるなど、完全に早稲田のペースで試合が進んでいった。一方の国士舘は、早稲田の高いブロックに攻撃のパターンを形づくることができなかった。このセットは特に北沢の上手さが際立ち、あっさりと第1セットを25-13で先取する。

 第2セットに突入し、国士舘は早稲田のブロックに正面からスパイクを仕掛けず、ブロックアウトを狙った攻撃を展開する。国士舘の素早い対応に早稲田は動揺したのか、ミスを連発。終始、松永健太(スポ2)はプレーに絡み、スパイク、サーブカットとなど随所にいい動きを見せるが、他の選手がその勢いについてこない。終盤に入り、調子を取り戻してきた前田和樹(人3)がスパイクを立て続けに決め、スコアを22-20とリードするも、最後の最後に勝負所での弱さを露呈し、逆転を許し、23-25でこのセットを落としてしまう。

 第3セットに入り、この嫌なムードを払拭すべく柴小屋に代え、石倉弘士(人4)をコートに投入。しかし、煮え切らない試合展開が続き、選手たちも苛立ちを募らせた。結果として、つまらないミスから国士舘に得点を次々と献上してしまう。途中交代の石倉にも本来の切れは見られず、スパイクを決めきれない。国士舘も早稲田のスパイクをことごとく切っていき、粘りのバレーから逆に試合の流れを作られてしまう。終盤まで一進一退の攻防が続くも、2セット目のミスは繰り返さなかった。そして、何とか競った展開の中、本当に欲しかった第3セットを29-27でものにした。第4セットに入ってからも、連携を欠いた攻撃が目に付いた。しかし、加賀龍哉(人4)が北沢との相性の良さから、次々と速攻を決め、徐々に流れを引き戻していった。また、前田も順当にスパイクを決めていき、第4セットを危ない展開ではあったが、25-21で取ることができた。苦戦はしたものの、セットカウント3-1で何とか勝利を収め、4回戦進出を決めた。

 試合を通して、チームに噛み合いが見られず、ミスの目立った試合となった。特に第2セット以降、国士舘の迅速な対応策への焦りから、選手間での連携が崩れていった事は明らかである。試合を左右したのは、結局の所、コンビバレーではなく、選手の能力の差に過ぎなかったのかもしれない。トーナメント戦では、常に新しい相手と戦うこととなっていく。その中で、どれだけ相手の弱点を突いていけるかによって、試合全体が左右される。コートに立つ選手、控えの選手が一丸となって、一つの方向性を向いて試合に臨んでいきたい。


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(TEXT、PHOTO=村山裕太)
 


 
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