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2004/12/10 [男子バレーボール部]

全日本インカレ決勝トーナメント4回戦・対愛知学院大学戦はセットカウント0-3で敗れ、インカレベスト16にて今シーズンを終える。

 
スパイクを決める柴小屋
 

 
4年生にとって最後の試合となった
 

 
早大
0
21-25
3
愛知学院大
19-25
21-25
全日本インカレ決勝トーナメント4回戦
早稲田大学×愛知学院大学

12月9日(木) 東京武道館

 決勝トーナメント4回戦の相手は愛知学院大学。東海学連1部優勝と好成績を収めているが、個人の能力の高さからいえば、早稲田が圧倒的有利である。愛学は平均身長が早稲田に比べ10センチ程低い。しかし、前試合の西日本工業大戦では、セッターのズレのないトスがサイド選手の高い打点でのスパイク可能にし、思いきりの良い攻撃を仕掛けていたのが印象的だった。

 柴小屋康行(スポ1)の強烈なスパイクから滑り出した第1セット。前田和樹(人3)もその勢いに乗り、冷静にスパイクを決めていく。相手のセッターを中心とした時間差攻撃にも、序盤はセンターの加賀龍哉(人4)、中島敬介(スポ2)が上手く対応していた。しかし、終盤に入るにつれて、高い打点からのスパイクを持ち味とする柴小屋が立て続けにミスをおかすなど、調子を悪さが目立つ。対照的に愛学は、一枚ブロックを連続で決めるなど、チームのムードは最高潮。そして、次第に得点差がついてくると同時に早稲田のムードも下降の一途をたどる。結局、このセットを21-25で落としてしまう。

 早めに手を打ちたい早稲田は、第2セットに入り、北沢浩(スポ1)に代えて、秋季リーグではキャプテンの大役を果たした田中飛鳥(人4)をコートに送り込む。田中は序盤から柔らかなトス捌きを見せるも、柴小屋の調子は依然として上がらない。そこで、柴小屋と石倉弘士(人4)が交代する。流れに変化を加えたい石倉の投入であったが、中盤には7点差をつけられ、ベンチもどう手を打てばいいのかに迷っていた。一方の愛学は、高さでは早稲田に引けを取るものの、得意とする高速コンビバレーが冴えわたり、次第に早稲田を翻弄していく。そして、瞬く間に、第2セットも19-25で連取されてしまう。まさかの展開であり、早稲田は窮地に追い込まれてしまった。

 石倉の大きな掛け声から試合が始まった第3セット。早稲田は序盤、息を吹き返したような試合を展開し、6点差をつけ、逆転の匂いをうかがわせた。しかし、中盤以降、早稲田の単調な攻撃の形が徐々に読まれ始める。また、愛学の確実に点をものにする安定性から、試合をひっくり返されてしまう。そこからは、早稲田はミスを重ね、終わってみれば第3セットも21-25で落とし、ストレート負けという大敗。ベスト16で姿を消すこととなってしまった。

 下馬評では、早稲田圧倒的有利と見られていた試合だけに、番狂わせの試合展開であった。試合後の選手は、一様に肩を落とし、ショックを隠しきれない。また、4年生にとっては、最後の試合だっただけに、不本意な試合内容だっただけに悔いが残る。早稲田はまだ本当の強さを身につけていないのだろうか。選手個々の力には目を見張るものの、リードされた展開で、試合をひっくり返すだけの力がないことが、今季最後となった試合で証明される形となってしまった。来年以降、現1・2年生中心のチーム作りが行われるであろうが、早稲田の台頭を見せてくれることを期待しつつ、全日本インカレを締めくくりたい。


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(TEXT、PHOTO=村山裕太)
 


 
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