WasedaWillWin.com
 
2004/12/12 [ア式蹴球部]

新人大会3回戦・対武蔵大学戦は8-1で快勝。

 
 
 
 
 
早大
8
2-1
1
武蔵大
6-0
 
新人大会3回戦
早稲田大学×武蔵大学
12月12日(日) 早大東伏見グラウンド
得点者(早大):山口、前田、長沼、島村
糸井2、中島、堀江

 前節、山梨学院大学の不戦勝のため3回戦へと駒を進めた早稲田は、今節、武蔵大学との対戦となった。早稲田にとっては開幕試合であり、1、2年生主体のチームである為、これからの新人戦を勝ち抜くために、まずチームの連携を確かめる位置づけの試合でもあった。

 前半開始早々から、早稲田は前線で長沼圭一(スポ2)が中盤を動き回りいくつもチャンスを作るも、逆に前半6分、武蔵大に一本の長い縦パスから失点を許してしまう。武蔵大は序盤から守備を固め、カウンターを仕掛けるという意図のもと、狙い通りの攻撃の形から得点した。早稲田に関していえば、ディフェンスラインでの関係戦がはっきりしない段階での失点であった。しかし、ボランチとして随所に相手の攻撃を潰していったキャプテン金田隼輔(スポ2)は「焦りはなかった。攻撃の形はしっかりしていたので、やることさえしっかりやれば、得点が入ると思っていた」と言うように、他の選手たちにも焦りの表情は見受けられなかった。そこから、早稲田は徐々に中盤を支配していく。島村毅(スポ1)をくさびのプレイからトップ下に入った長沼がいくつもの攻撃の形を演出するも、真ん中を固めた相手の守備陣をうまく崩すことは出来ず、嫌なかたちでのボールのとられ方が目立った。

 そこで、前半も半分を過ぎた頃、大榎監督は「もっとワイドに攻めて、しっかりボールを繋いで、サポートを意識するように」と指示を出す。金田を中心に、選手にもその指示はすぐに浸透し、サイドからの攻撃を展開する。そして左サイドから駆け上がった大成崇(法2)がファウルをもらい、金田のフリーキックを山口貴弘(スポ2)が右足でダイレクトに合わせ、同点とする。さらに、前半40分にも大成からパスを受けた前田亮(スポ1)が、スピードでディフェンスを置き去りにし、冷静にゴールを決める。前半に逆転し、いい形で後半に繋げることができた。

 後半に入り、早稲田のゴールラッシュが続く。後半5分、ボランチの金田を起点として、左サイドの大成、長沼と繋いで得点。さらに、7分。またも、ゴール前でボールを奪った金田が島村へアシスト。相手の足が止まり始めたこの時間帯から、大榎監督はスピードのある糸井正(国際1)を前田に代えてピッチに投入する。「飛び出しがうりなので、ボールがないときの動きを意識しながら、トップスピードでボールがもらえることを考えてプレイした」と自らが語るように、持ち味の裏へと抜ける動き出しから後半13、22分と立て続けに得点と重ねる。その後も駄目押し点とばかりに途中交代の中島健太(社学1)、ディフェンスとしてフル出場を果たした堀江重誠(理工2)らが連続でゴールを決め、試合を終えた。

 試合を終えてみれば8-1の快勝と、早稲田ア式蹴球部の層の厚さを印象付ける試合となった。特に際立ったプレイを見せたのはキャプテンとして終始安定したプレイぶりを発揮した金田である。試合後、大榎監督が「金田は中盤で相手のボールを潰し、上手く捌けていたし、ほんとにクオリティーの高いプレイができていた」とコメントするようにチームの中心的役割を担っていた事は確かである。最後に金田の口からこんな言葉が出た。「いつも通りのプレイをしただけ。ただ違うのは、トップ(チーム)だと能力が高い人ばかりなので、自分がつぶれて、周りが生きればいいと思う。でも、今日の試合はラストパスにしても自分のいい部分をもっと出していければいいという気持ちで試合に臨んだ」と、自分の役割をはっきりと認識した話しぶりには、キャプテンとしての意識の高さをうかがわせた。まだ、新人戦は始まったばかり。次の試合も気を抜かず、順当な勝利を期待したい。

 

関連特集
ア式蹴球部特集「新生ワセダ 真の復活へ」

 

(TEXT=村山裕太、PHOTO=普川まど香)
 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる