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2005/4/24 [ア式蹴球部]

関東大学リーグ戦第4節、"宿敵"慶應大に1-2で敗れ今期初黒星。

 
 
早大
1
0-0
2
慶應大
1-2
関東大学リーグ戦第4節
早稲田大学×慶應義塾大学
4月24日(日)
多摩市立陸上競技場

得点者(早大) 矢島

 前回、青学大に快勝し、勢いに乗る早稲田。今回の相手も昨年関東リーグに所属していた慶應大である。関東リーグで行われる「早慶戦」、この試合は、関東大学リーグだけでなく、6月に国立競技場で行われる早慶サッカー定期戦(昨年は2-2の引き分け)を占う意味でも非常に重要な一戦である。

 早稲田のシステムは定番の3−5−2。前回の青学戦とスタメンも同じである。対する慶應のシステムも登録上は3−5−2。しかし、実質3−6−1と言ってもいい程、守備的な布陣を布いてきた。序盤は両チームとも、相手の出足をうかがう展開となり、攻撃をしかける場面が見られず、膠着した。しかし、時間がたつにつれ、個々のテクニックで勝る早稲田が、ボールポゼッションにおいて慶應をリードしていくが、大榎監督が「相手にボールを持たされていた」というように、なかなかシュートまで持ち込むことができない。結局、このまま前半は終了し、シュート数は、早稲田4本、慶應2本。両チーム合わせて枠内へ飛んだのは、19分の高橋周大(人4)のヘディングのみと言う結果に終わった。

 しかし、後半展開は一変する。キックオフと同時に、慶應が激しいプレスをかけると、早稲田も鋭いカウンターを仕掛け、47分には徳永悠平(人4)のクロスに合わせた山本脩斗(スポ2)のヘディングが右ポストを直撃するなど徐々に得点のにおいを感じさせはじめる。しかし、一瞬の隙をつかれ、49分に慶應14番斎藤のスルーパスに抜け出した10番鈴木にGKとの一対一を冷静に決められ、先制を許してしまう。チャンスをつくり、試合の流れをつかみ始めていた時間帯だっただけに悔やまれる失点であった。攻めるしかなくなった早稲田は、怒涛の攻撃を仕掛け、53分には徳永がフリーキックから強烈なシュートを放つが、相手GKの好セーブにあい、なかなか同点にすることができない。さらに、早稲田に苦難が続く。60分に松橋優(スポ3)が不運なファウルで一発退場となり、一人少ない状態で,1点を追う形となってしまった。しかし、完全に引いてしまった慶應に対し、早稲田はこれまでと変わらぬ勢いで、70分には疲れの見える高橋に変えて昨年の早慶定期戦でゴールを決めた島村毅(スポ2)を投入し、次々とチャンスをつくっていく。しかし、シュートは悉く枠をとらえることができず、それをものにすることができない。すると、82分相手CKからヘディングを決められ、痛恨の追加点を与えてしまった。とにかく点がほしい早稲田は、長身の岡佑亮(人4、178cm)、途中出場の横山知伸(スポ2、184cm)を前線にあげ、パワープレイを仕掛ける。すると、その成果が実ったのか、85分に徳永のアーリークロスから矢島卓郎(人4)が打点の高いヘッドであわせ、1点を返す。その後も、攻め続けるが、96分には横山のヘッドをゴールライン上でクリアするなど慶應ディフェンスの体を張った守りと、GKの好セーブによって追いつくことができず、6分のロスタイムが過ぎ、試合終了のホイッスルとなった。早慶戦らしく、内容は非常に白熱した展開となり、両チームとも勝利への気迫にあふれた素晴らしい試合であった。
 今期初黒星を喫したものの、一人少ない中、多くのチャンスを作り出し、内容は圧倒していた。しかし逆にいえば、そのチャンスを決めることができなかった早稲田と少ないチャンスを確実に決めた慶應。この差がリーグで厳しい試合を重ねてきた経験の差かもしれない。これを今後の試合でいかし、また、大榎監督が「よりやりがいがでてきた」というように、早慶サッカー定期戦ではぜひリベンジを期待したい。

 

 

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=平野峻、PHOTO=村山裕太)
 


 
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