WasedaWillWin.com
 
2005/5/8 [ア式蹴球部]

関東大学リーグ戦第7節 早大×尚美学園大は3-0で早大が快勝。

 
 
早大
3
2-0
0
尚美学園大
1-0
関東大学リーグ戦第7節
早稲田大学×尚美学園大学
5 月8日(日)
駒沢オリンピック公園総合運動場 第2球技場

得点者(早大) 玉田、高橋、山本

 ちょうど前期リーグ折り返し地点にあたる前節の専修大戦では4−0と圧倒的な勝利を収め、チームの雰囲気も最高に近い状態で第7節、尚美学園大学との戦いを迎えることとなった。尚美大は5節までは失点わずか3点と健闘していたものの、前節からその守備に綻びが見え始めた。早稲田は早い段階で1点を取ることが試合を優位に進める上で必要になってきた。

 3−5−2の布陣と前回に引き続きスタメンでも同じ顔ぶれを揃えてきた早稲田は前半開始直後から相手を圧倒していく。前半3分には徳永悠平(人4)のスルーパスからサイドのスペースに抜け出した高橋周大(人4)がゴール前に待ち構えていた兵藤慎剛(スポ2)にクロスを供給する。これを兵藤が左からゴール前に詰めてきていた玉田英史(商4)の動きを見て冷静にスルー。これを玉田が落ち着いて押し込んだ。続く前半13分には高橋がペナルティエリアで勝負を仕掛けようとしたところ、相手ディフェンスがたまらずファウル。このファウルに審判はレッドカードの判定。このPKを高橋が自分で決め、2−0。開始直後の2得点に加え、早い段階で尚美大が一人減ったことで更なるゴールラッシュが期待された。しかし、尚美大は10人になったことで、守備の比重を高くするとともに意識的に引いて守ってきた。逆にこれによって早稲田は前線でボールを繋ぎにくくなり、クロスからの攻撃を仕掛けていくことになった。鈴木修人(スポ2)を基点とした正確なロングボールはこれ以降引いて守る相手に対して驚異となった。前半24分にはサイドに流れた鈴木がペナルティエリアで待つ兵藤の頭にピンポイントのクロス。惜しくもキーパーに阻まれるが、前半28分にも鈴木のスルーパスから高橋のミドルシュートと攻撃にリズムを加えていく。これ以降も前半39分に徳永が強烈なロングシュートを放ち、左のクロスバーをわずかにかすめるなど相手を完全に翻弄していった。しかし、前半は引いてきた相手から簡単に得点を奪うことはできなかった。

 後半に入ると膠着状態が続く。その状況を何とか打開しようと大榎監督は次々に選手の交代を打ち出す。岡佑亮(人4)に代わって公式戦初出場の塗師亮(スポ1)が左サイドバックとしてピッチに立つ。また、松橋優(スポ3)、矢島卓郎(人4)といったいつものレギュラー組みも起用された。その後、後半23分には徳永が一人でペナルティエリア付近を突破してシュートするが、惜しくもゴール左に外れる。ゴールまでのイメージはあるももの、追加点がなかなか奪えない。その矢先の後半34分、得点を奪いに来た尚美大に対して逆にカウンターをしかけ、右サイドに素早く駆け上がった徳永からの鋭いクロスに山本脩斗(スポ2)が点で合わせて、待望の追加点を上げる。後半37分には前線で嫌な形でボールを取られ、尚美大のカウンターによる危ない場面からフリーでシュートを打たれる場面も見られたが、このまま無失点で試合を終えた。

 慶應の敗戦後から3連勝3試合連続無失点と好調を維持している。しかし今試合課題として見えてきたのは、引いてきた相手に対する攻撃の仕掛け方である。引いてきた相手に対して個人にどれほど実力差があろうと簡単に突破口を開くことができないのは事実である。このような相手に対して膠着状態でどのようにチャンスを創り出していくのか。大榎監督が掲げる「速くボールも人も動くサッカー」で、さらに上をいく早稲田の姿を見てみたい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=村山裕太、PHOTO=中島和朗)
 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる