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早大 |
階級 |
国士舘大 |
○ |
藤元 |
55kg |
加藤 |
● |
● |
安澤 |
60kg |
神保 |
○ |
○ |
佐藤 |
66kg |
新島 |
● |
○ |
大月 |
74kg |
土田 |
● |
● |
木村 |
84kg |
鶴巻 |
○ |
● |
浅見 |
96kg |
森川 |
○ |
○ |
伊藤(拓) |
120kg |
曽我部 |
● |
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東日本学生レスリングリーグ戦
早稲田大学×国士舘大学
5月19日(木) 駒沢体育館
通算成績4-3で早稲田大学の勝利。
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55キロ級から120キロ級まで全7階級ある団体戦で戦う東日本レスリングリーグ戦の3日目、早大は国士舘大と日本体育大学と対戦した。1部校Aリーグに属する早大は初日に青山学院大と中央大、2日目に法政大と群馬大と対戦し、現在4連覇中。この日国士舘大と昨年のリーグ戦の覇者日本体育大と対戦する。
早大は国士舘大を昨年の秋に行われた全日本学生レスリング王座決定戦で5-2で破っているが、昨年のグレコローマン74キロ級で天皇杯を制した鶴巻宰を始め実力者を有しているなど、気が抜けないチームだ。55キロ級の藤元愼平(スポ3)は着実にポイントを積み上げ、相手に1セットも与えず勝利。60キロ級の安澤薫(スポ1)の敗退があるものの、66キロ級の佐藤吏(スポ3)は全日本大学選手権二連覇としての貫禄を見せあっけなく勝ち点を得る。また74キロ級の大月葵斐(スポ1)の活躍もあり試合の流れは早稲田に来るかに見えた。
しかし84キロ級、国士舘大の鶴巻の登場で流れは国士舘大ペースへ。早大の木村元気(法3)も第1ピリオドから積極的に攻めていくが、すきをつかれバックをとられてしまう。第2ピリオドはクリンチでポイントを得るが、第3ピリオドでは1-1でむかえた残り5秒でバックを取られ敗退。続く96キロ級の浅見哲郎(スポ1)もなかなか得点に結びつかず、逆に相手に足をすくわれてしまうパターンが続き負けてしまう。この時点で3-3の同点。勝負は120キロ級の伊藤拓也(スポ2)に委ねられた。第1ピリオドは国士舘大の曽我部を場外に出して1点を獲得。続く第2ピリオドも着実に点数を加算して2-0で勝負を決めた。終わってみれば予想以上に苦戦を強いられた国士舘大戦であったが、この時点でAグループで全勝は早大と第2試合で対戦する日本体育大のみとなった。
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早大 |
階級 |
日体大 |
○ |
藤元 |
55kg |
久安 |
● |
● |
安澤 |
60kg |
湯元 |
○ |
○ |
佐藤 |
66kg |
小島 |
● |
○ |
大月 |
74kg |
種市 |
● |
● |
高橋 |
84kg |
藤本 |
○ |
● |
木村 |
96kg |
斉川 |
○ |
○ |
伊藤(拓) |
120kg |
米山 |
● |
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東日本学生レスリングリーグ戦
早稲田大学×日本体育大学
5月19日(木) 駒沢体育館
通算成績4-3で早稲田大学の勝利。
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つづく第2試合、日本体育大戦。ここで勝利すれば早大の57年ぶりのリーグ戦優勝が射程圏内に入る重要な試合なだけに、早大ベンチの盛り上がりは最高潮。試合が行われるマット周辺は、異様な緊張感に包まれていた。55キロ級、早大の藤元は昨年の決勝戦のメンバーであった久安保史と対戦。第1ピリオドは一進一退を繰り返し、3-3とお互い譲らない。第2ピリオドは0-0で終わり、藤元有利のクリンチ。久安の足を抱えたまま押し倒し、貴重な1ポイントを得る。つづく第3ピリオドもお互い譲らず、0-0で藤元有利のクリンチ勝負となった。藤元はまたもや足を抱えたまま場外へ押し出し、まずは早大が先制。60キロ級は1年の安澤。第1ピリオドはバックを2回とり、2-0。ここでチームに勢いをつけたいところだったが、第2ピリオド、第3ピリオドと取られて黒星をつけてしまった。つづく66キロ級には昨年の天皇杯フリースタイル60キロ級のチャンピオンの小島豪臣が待っていた。だが早大にはチームの流れを変える男、佐藤が控えている。第1ピリオドは0-0で終わり、佐藤有利のクリンチ。佐藤は小島の足を押さえたまま回転させ、2点を獲得。第2ピリオドも佐藤らしい豪快なプレーで、5-0。次の74キロ級に控える1年の大月につないだ。大月は落ち着いた姿勢で残り45秒にバックを取り、1点を獲得。対する日体大の種市吉寿に足を取られひっくり返されそうになる場面があるも、貴重な1点を守りきった。第2ピリオドも2-1で勝利し、この時点で3-1と早大は優勢に立った。
しかし日体大も昨年の覇者の意地を見せる。84キロ級、早大の高橋海人(スポ2)は第1ピリオドで一気に6点を取られてしまう。第2ピリオドでは2-2と同点に抑えるも、第3ピリオドではバックを取られ続け、敗退。つづく96キロ級でも早大の受難は続く。早大の木村と対するのは、今年4月に行われたジュニアオリンピックのグレコローマン84キロ級で優勝した斉川哲克だ。第1ピリオド、木村は開始5秒で斉川を場外へ突き出し、まずは1点。その後も木村らしい積極的な姿勢で6-1という大差で2分間を終了。しかし斉川も負けてはいなかった。第2ピリオド、第3ピリオドと斉川は木村を圧倒し、チームスコアをイーブンにする。3-3で迎えた最終ラウンドの120キロ級、早大の伊藤は1ヶ月半前に行われたユニバーシアード予選で敗れた米山祥嗣との対戦。会場は熱気に包まれ、Aグループ単独首位に立つのはどちらのチームかを固唾を呑んで見守る。伊藤と米山は一進一退を繰り返すが第1ピリオド残り30秒、伊藤は一瞬のすきをつきバックをとって1点を取る。第2ピリオド、先制され負けることのできない日体大の米山に阻まれ、伊藤は点数を奪うことができない。そのまま0-0で勝負はクリンチにもつれ込んだ。コイントスで優先権を決めるクリンチ、この日の早大は確実についていた。クリンチは伊藤有利。伊藤は足を抱えたまま10秒で米山を押し倒し、第2ピリオドを1-0で制した。
結局4-3と接戦の末、日体大に黒星をつけた早大はこの時点で6戦全勝。Aリーグで単独首位に躍り出た。昨年の優勝校に勝利し57年ぶりのリーグ優勝は目前となった早大であるが、キャプテンの小林威仁(社学4)は「1セットはとっても、なかなか勝てないところが自分たちの弱さだと思う」と気を引き締める。早大は他大学の強豪チームに比べて部員も少なく層が薄いのが現状。だからこそ各自が自分の役割ができるように、気持ちを引き締めて臨むことが大切と話す小林。リーグ戦最終日は1部校Aグループ最後の対戦相手の東洋大とBグループ首位の拓殖大と対戦する。ぜひともひとりひとりの力を出し切り、優勝にまであと一歩と迫ったチャンスをものにして欲しい。
関連URL
早稲田大学レスリング部公式サイト
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