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2005/5/20 [レスリング部]

優勝決定戦で拓殖大に3-4で惜敗するも、43年ぶりの準優勝! 東日本学生レスリングリーグ戦最終日。

 
早大 階級 東洋大
藤元 55kg 花堂
安澤 60kg 和田
小林 66kg 青山
佐藤 74kg 徳永
木村 84kg 荒川
大月 96kg 小沼
伊藤(拓) 120kg 新堀


東日本学生レスリングリーグ戦
早稲田大学×東洋大学
5月20日(金) 駒沢体育館
通算成績5-2
で早稲田大学の勝利。
Aグループ7戦全勝の首位で優勝決定戦へ進出。

 東日本学生レスリングリーグ戦最終日、1部校Aグループの早大はグループ内最後の対戦相手の東洋大に5-2で勝利し、決勝進出を果たした。決勝戦はBグループ1位の拓殖大学。拓殖大は2年前にリーグ戦において優勝を経験している強豪校、簡単に勝てる相手ではないがもし勝利すれば57年ぶりの快挙となる。

 55キロ級の藤元愼平(スポ3)は湯元進一との対戦。試合は序盤からお互い一歩も譲らず第1ピリオドは、0-0とクリンチでの勝負になる。クリンチの優先権を決めるコイントスは藤元に味方し、優位に立った藤元はローリングが決まって2点を計上、まずは第1ピリオドを得た。しかしその後の第2、第3ピリオドを取られてしまい、藤元は敗退。つづく60キロ級の安澤薫(スポ1)も第1ピリオドでタックル返しをされ3点を奪われる。つづく第2ピリオドでは相手を場外に出し1点を得るものの、残り10秒というところでバックを取られて1-1のラストポイントで黒星をつけてしまう。拓大は最重量級の120キロ級に昨年の天皇杯フリースタイル84キロ級王者の磯川孝生を抱えているだけに、軽量級で流れを作りたかった早大にとっては痛い2敗となった。

 なんとしても流れを変えたい。その願いは66キロ級の佐藤吏(スポ3)に託された。佐藤は拓大の米満達弘の片足をタックルし場外へ出し1点、その後バックを取られて米満に1点取り返される場面があるものの、まずは第1ピリオドを先取。第2ピリオドも開始30秒、タックルで獲得した1ポイントを守りきり、早大に1勝をもたらした。74キロ級の大月葵斐(スポ1)も佐藤に続く。ルーキーながら本リーグ戦で6戦連勝する大月は、相手を2回場外へ押し出し2点を獲得、第1ピリドオを制する。つづく第2ピリオドも序盤に場外で得た1点を守りきり、チームスコアを2-2の同点にした。84キロ級の木村元気(法3)も負けてはいない。0-0に終わった第1ピリオドでは、クリンチの優先権が拓大にいったものの、足を取られたままの状態で相手を場外に押し出し1点を獲得し場内を沸かせる。第2ピリオドは1-2と相手に譲ってしまうものの、第3ピリオドではクリンチでの勝負で1点を奪う。ここで木村はチームスコアを3-2とし早大を優位に立たせた。

 
早大 階級 拓殖大
藤元 55kg 湯元
安澤 60kg 中村
佐藤 66kg 米満
大月 74kg 清水
木村 84kg 江藤
浅見 96kg 桜井
伊藤(拓) 120kg 磯川

東日本学生レスリングリーグ戦
早稲田大学×日本体育大学
5月20日(金) 駒沢体育館
通算成績3-4
で拓殖大学の勝利。
早稲田大学は43年ぶりのリーグ戦準優勝。

 57年ぶりの優勝まであと1勝。しかしその半世紀に渡る悲願は、96キロ級の浅見哲郎(スポ1)には重かった。あとがない拓大の桜井浩二の必死の攻撃に浅見は太刀打ちできない。場外に押し出されて取られた1点を取り返すことができなかった第1ピリオド、第2ピリオドでは桜井のバック投げが決まったあとローリングを許してしまい2-6と大差とつけられてしまう。勝敗の行方は最重量級の120キロ級に持ち越された。120キロ級、早大の伊藤拓也(スポ2)は全国王者でもある拓大の磯川に全力でぶつかっていく。第1ピリオド、両者は組んだまま一進一退を繰り返すが、とうとう本領を発揮した磯川に力負けし場外に押し出されてしまう。つづいてバックを取られてしまい、2-0で第1ピリオドを失う伊藤。第2ピリオドでもその形勢は変わらない。磯川は伊藤のバックをとって1点を計上、そのまま守りきり試合終了。早大は3-4とあと一歩のところで優勝を逃した。

 すぐ近くに見えていたはずのリーグ戦優勝を逃し、肩を落とす早大。小林威仁主将(社学4)は「決勝まできて2番というのは、・・何で(優勝を)つかめなかったのかという気はする」と話す。しかし準優勝は43年ぶりの快挙。今年の4年生が1年生の頃に味わった総合12位からは、想像もつかない急成長だ。優勝を逃し悔しさはあるけれども「試合前、どこのチームにも負けないくらい練習を積んでこれた。そういう意味で、試合に出ている選手を信頼していた」と前置きし、「結果がすべてではあるけれども、勝っても負けてもチームはチームなんですよ」と付け加える小林の言葉が印象的だった。長い間表舞台から去っていたチームが、黄金時代を築く予感を生んだ今年度のリーグ戦。これからのさらなる飛躍を期待したい。

 

関連URL
早稲田大学レスリング部公式サイト

(TEXT=近藤優美子、PHOTO=横山真弓)
 


 
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