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2005/5/22 [ア式蹴球部]

関東大学リーグ戦第9節、“首位攻防戦”神奈川大に劇的な勝利。

 
 
早大
2
1-1
1
神奈川大
1-0
関東大学リーグ戦第9節
早稲田大学×神奈川大学
5月22日(日)
早稲田大学東伏見グラウンド

得点者(早大) 金守、矢島

 5月22日、早大東伏見グラウンドで関東大学リーグ2部第9節早大ア式蹴球部対神奈川大学サッカー部の試合が行われた。8節終了時点で、早大は勝ち点19で1位、神奈川大は勝ち点16で2位。首位の座を確実にするためにも是非とも叩いておきたい相手である。

 早大のシステムはいつも通り3−5−2。兵藤慎剛(スポ2)がU−20日本代表の合宿で、登録から外れたものの、スタメンは前節の作新学院大戦と同じメンバーで臨んだ。試合は序盤、神奈川大が好調ぶりを表すかのように素早い出足でこぼれ球を拾い、ボールを支配する。早稲田は劣勢に立たされ、相手のスピーディーな攻撃からピンチを迎えた。一方、攻撃面でも高橋周大(人4)の個人技で、幾つかチャンスを作り出すものの、逆に連携で崩していく場面がほとんど見られず、なかなかゴールを奪うことができない。そして、早くも11分神奈川大が30メートル地点で得たFKからディフェンスの処理ミスによってこぼれ球を押し込まれ、嫌な形で先制点を許した。試合展開もよくなかっただけに、非常に痛い失点であった。しかし、その後徐々にボールを支配し始め、チャンスが生まれだす。14分には鈴木修人(スポ2)がシュートを狙うもゴール上へ。16分には矢島卓郎(人4) のヘッド、25分には矢島がDFを引きずりながらの豪快なドリブル突破を見せ、高橋へスルーパスを出すが、相手キーパーの好セーブにあい、追いつくことができない。そのまま時間は経過し、嫌な流れで前半を終えるかと思われた39分、CKから高橋がヘッドでそらし、押し込んだのは金守貴紀(社学2)。 クレバーなディフェンスでこれまで幾つものピンチを摘んできた金守の殊勲のゴールで同点とした。しかし、44分に神奈川大に左サイドを突破され、ペナルティエリア内でキーパーと一対一の状況を作り出されるなど、霜田健仁(人4)のスーパーセーブで何とか失点を免れはしたものの、不安を残したまま前半を終了した。。

 後半に入ると、怪我から復帰した松橋優(スポ3)が山本脩斗(スポ2)に代わって出場し、早速47分にループシュートを放つなど、精力的な動きを見せ、流れが変わるかに思われた。しかし、この日の早大はどうにも不安定で51分、57分そして58分と立て続けにシュートを許し、掴みかけた流れを確実なものにすることができない。何とか追加点がほしい早稲田は67分に糸井正(国教2) 、77分に中島健太(社学2) と攻撃的な選手を投入し、これが流れを変えることになる。疲れの見える神奈川大が徐々に引き始め、早大の一方的な攻撃が続く。左サイドに入った中島がパス交換から左サイドを突破し、次々とクロスをあげチャンスを作り出す。しかし、81分には矢島がヘッドで合わせるもゴール上、84分にはクロスのこぼれ球から徳永悠平(人4)が強烈なシュートを放つも、キーパーにセーブされ、追加点をあげることができない。このまま終了するかと思われた89分左サイドから松橋が上げたクロスを徳永がヘッドで折り返し、混戦となると最後に押し込んだのは矢島。エースの貴重なゴールが生まれ、これが決勝点となり試合は終了した。

 決してほめられる内容ではなかったが、終了間際の得点で勝利を収め、今まで見られなかった「勝負強さ」を発揮した試合であった。強いチームには必要なファクターであり、また一歩前進したといえるだろう。この試合の結果、残り2試合を残して2位神奈川大との勝ち点差は6。得失点差を考えると前期優勝をほぼ手中に収めたといってもよいが、ぜひ残り2試合も素晴らしい内容で勝利を飾ってもらいたい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=平野峻、PHOTO=普川まど香、村山裕太)
 


 
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