全国まであと1勝。ア式もついにここまできた。今日の相手は関東1部前期リーグを5位で終えた東京学芸大学。予選Dブロックのシード校でもあり、関東2部の早稲田にとっては格上のチームとも言えるだろう。しかし、この試合で私たちは早稲田の驚くべき強さを改めて実感することになった。
早稲田のシステムはいつもと変わらず3−5−2。FWの高橋周大(人4)がスタメン復帰を果たした。それ以外のメンバーは前回の国士舘大戦と全く同じである。そしてホイッスルが鳴り試合が始まった。今まで早稲田の相手は引いて守ってくるチームがほとんどであったが、学芸大は違った。どんどん強気で攻めてくる。しかし逆にそれは早稲田の怒涛の攻撃を引き出すこととなった。前半開始7分、左サイドの玉田英史(人4)からのパスをゴール前に走りこんだ高橋が受けゴールに叩き込み、早くも先制点。直後に学芸大のチャンスとなるが、ここは山口貴弘(スポ3)ががっちりと守る。前半14分、その山口が鈴木修人(スポ2)のCKから徳永悠平(人4)がダイレクトで上げたボールを頭にあわせゴールを狙うも、相手キーパーの正面。頭を抱えて悔しがる山口、決定的なチャンスであった。その3分後、前半17分には徳永からのパスを矢島卓郎(人4)が相手キーパーをかわしきっちりとゴールに押し込み2点目。そのまた3分後、前半20分には高橋のアシストを金田隼輔(スポ3)がスルー、徳永が受け強烈なミドルシュートが炸裂し、早くも3点目となる。その後も矢島、高橋の4年生FWコンビが積極的にゴールを狙っていくが得点には至らず。前半40分には学芸大のシュートを時久省吾(スポ3)がファインセーブで防ぎ、3-0のまま前半を終えた。
後半が始まってもなお、早稲田の攻撃はとどまることを知らない。その攻撃の中心でもあり1得点1アシストという結果を残した高橋が後半13分、渡邉千真(スポ1)と交代。前回の試合でも途中出場ながら得点を決めた渡邉には今回も得点の期待がかかる。その交代の直後、玉田が自ら切り込みゴールを決めると、その2分後には先ほど得点を決めた玉田からのクロスを矢島が合わせて5点目。今日の早稲田は本当におもしろいほど点が決まる。その後17分には金田が横山知伸(スポ2)と、23分には矢島が前田亮(教育2)と交代。そして後半38分、右サイド徳永からのアシストを受け渡邉が前日に引き続きゴールを決め、存在感をアピール。FWのポジション争いがますます激しくなるであろうことを予感させた一瞬でもあった。そして試合も終了かと思われた後半44分、途中出場の前田のアシストで山本脩斗(スポ2)が決め、終わってみればなんと7点という大量得点で試合を終えた。
ア式はこんなにも強かったのか。歓喜ともに驚きの感情がこみ上げてきた。相手は強豪・東京学芸大学である。その学芸大相手に7点もの大量得点、そして鉄壁の守りで無失点である。まだ全国大会への切符を手にしたばかりだが、ア式の躍進に胸が膨らむばかりだ。全国大会の第1戦は7月5日(火)、相手は九州代表の鹿屋体育大学。平日なので難しいかもしれないが、都合のつく方は是非ア式の戦いを見に行ってみてはどうだろうか。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント
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