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2005/7/16 [ア式蹴球部]

第10回東京都サッカートーナメント、学生系の部予選第1回戦、早大は駒澤大に2-0で完勝した。

 
 
早大
2
2-0
0
駒澤大
0-0

第10回東京都サッカートーナメント
学生系の部予選 第1回戦
早稲田大学×駒澤大学
7 月16日(土)
駒澤大学グラウンド

得点者(早大) 鈴木、玉田

  7月16日、駒澤大学グラウンドにおいて、天皇杯東京都予選トーナメント1回戦早大ア式蹴球部対駒澤大学サッカー部の試合が行われた。先ごろ行われた総理大臣杯では、優勝こそ逃したものの、準優勝という結果を残したア式蹴球部。次はプロ・アマチュアの垣根を越えた日本一を決める天皇杯出場を目指すことになった。東京都学生系予選1回戦で対戦したのは、関東大学1部前期リーグを首位で終えた駒澤大学。総理大臣杯の準々決勝では接戦の末、勝利したものの(4-3で勝利)、相手は「大学最強」のプライドをかけて臨んでくるため、前回以上に厳しい試合になることが予想された。

 早大のシステムは3−5−2。怪我で矢島卓郎(人4)、高橋周大(人4)が欠場し、山本脩斗(スポ2)、渡邉千真(スポ1)が2トップを組んだ。序盤、駒大はチームスタイルの前線へロングボールを放り込み、赤嶺、原の2トップにあてる形をとり、早大は押し込まれる。ヘディングで競り勝つことができず、共にユニバー代表である両FWの高い技術に翻弄され、チャンスを作られてしまう。8分に早くもネットを揺らされるが、これはキーパーチャージでノーゴールの判定。9分にはパスミスをカットされそのままシュートまで持ち込まれるが、時久省吾(スポ3)のセーブで、ピンチを防ぐ。すると次第にパスが繋がるようになり、今度は早稲田がチャンスを作り出す。10分に玉田英史(商4)のクロスを、渡邉がトラップから素早く反転しシュートを放つが、ゴール左へ。14分に相手DFの処理ミスをついて山本がシュートするが、キーパーにセーブされる。15分には玉田が山本とのパス交換からPA内に侵入し、シュートを撃つもキーパーに弾かれ、こぼれ球を押し込む事ができない。すると、またしても流れは駒大へ。28分に競り合いのこぼれ球からシュートを打たれるも、ゴール上へ外れる。29分にはまたしても競り合いのこぼれ球をシュートまで持ち込まれるが、時久がキャッチ。やはり、レベルが拮抗しているため、両チームとも一進一退の緊張感漂う展開となった。その流れを断ち切ったのが鈴木修人(スポ2)。33分に得たFKを完璧なコースに叩き込んだ。前回の対戦でも直接FKを決めた鈴木。早大にとっては非常に大きな先取点となった。さらに、前半ロスタイムには、左サイドでボールを得た玉田が、3人を抜いて右足で流し込むスーパーゴール。ハーフタイムを充実感に溢れた表情で迎えた早大とは対照的に、駒大は、落胆の色を隠せなかった。

 後半に入っても一進一退の攻防が続き、是が非でも追いつきたい駒大は、ユニバー代表である長身の巻を投入し、3トップに近い形をとってパワープレイを仕掛ける。フィジカルで劣る早大は、競り合いに勝つことができずピンチを迎え、得点を奪われるのは時間の問題かに思われた。ここで大榎監督は、長身の岡佑亮(人4)、横山知伸(スポ2)を投入する。この采配が見事にあたり、今まで苦戦を強いられた競り合いにおいても十分な対応を見せ、相手にチャンスを与えない。逆に相手が前掛りになったところをつくように、カウンターを仕掛ける。24分に渡邉が抜け出してGKと1対1を迎えるが、好セーブにあい、32分に山本がPA内でのキープからシュートを放つがゴール上へ。32分に山本に代わって出場した島村毅(スポ2)がその後もいくつかチャンスを迎えるが、試合を決定付ける3点目を奪うことができない。しかし、守備において確実な対応を見せた早大がこのまま守り抜き、2−0で勝利して1回戦を突破した。

 フィジカル面においてこれまでにない苦戦を強いられ、ピンチを迎える場面もあったものの、確実に得点を重ね完勝といえる内容だった。相手のパワープレイに対しても、選手交代で見事に対処し、層の厚さを見せ付けた。総理大臣杯を通して、すきのないチームに成長した早稲田。もはや大学チームに敵はないといっても過言ではないだろう。このまま勝ち上がって出場権を獲得し、今度は天皇杯での活躍が期待できそうだ。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=平野峻、PHOTO=普川まど香)
 


 
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