早大 2 20-25 3 東海大 21-25 25-19 26-24 9-15 秋季関東大学リーグ戦･第3日目 早稲田大学×東海大学 法政大学多摩校舎体育館 9月17日(土）

　早稲田は繋ぐコンビバレーを武器に開幕2連勝と好調さを維持している。3日目は東海大との試合を迎えた。東海はスパイク、ブロック、レシーブとどれをとっても質の高いバレーを展開し、つねに上位リーグで安定した成績を残している。

　序盤、前田和樹(人4)、黒木陸(スポ2)らのスパイクが連続で決まり順調なでだしかと思われた。しかし、東海大の新人・清水邦広の力強いサービスに早稲田のレシーブは乱され、一気に5点差をつけられ突き放されてしまう。その後も前田を中心として得点を重ね、東海に喰らいついていくが、終盤まで早稲田の攻撃パターンを読みきった東海が25−20で第1セットを先取する。続く第2セット。北沢浩(スポ2)のトスからリズムのある攻撃を組み立てていく。中盤まで一進一退の攻防であったが、ピンチサーバーとして登場した須永武史(スポ3)の2連続サービスエースでついに逆転した。しかし、終盤ブロックに勝る東海は中島敬介(スポ3)のブロードをシャットダウンすると早稲田が掴みかけていた流れを一気に持っていき、このセットも25−21で連取した。

　第3セット。ここで早稲田はブロックの的を勢いのある清水に絞ると、次第に試合の流れ引き寄せていく。前田のバックアタックや徳武正哉(スポ1)の速攻などそれぞれの持ち味を発揮するような形で25−19とついに第3セットをものにした。第4セットに入っても、勢いのままに東海と互角の試合を演じていく。終盤まで互いに譲らず24−24でデュースに突入したが、勢いに勝る早稲田が前田のスパイクを含め2連続ポイントでこのセットも26−24で連取する。勝負は最終第5セットに持ち込まれた。

　しかし、早稲田の攻勢はここまでだった。相変わらずの前田はスパイクを確実に決めていくが、黒木の調子が上がらない。北沢がサービスエースを決めるなどして、引き離されまいとするも東海のほうが一枚上手であった。最後は秩序だった東海らしいバレーをされ、勝利を奪われた。15−9とスコアには表れないまでも早稲田は最後まで集中力を切らすことがなかった。

　今回の負けが尾を引くことはないだろう。むしろ東海から2セットを取り、早稲田の現状を見極める判断材料としてプラスに作用するに違いない。明日は筑波との対戦を迎えるが驕ることなく挑戦者の立場として今日見せたような、粘り強いコンビバレーからの勝利を期待したいところである。

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