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関東大学リーグ第20節
早稲田大学×慶應義塾大学
11月19日(土)
駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
得点者(早大) オウンゴール、松橋、矢島、兵藤
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11月19日、駒沢陸上競技場において関東大学リーグ2部第20節、早大ア式蹴球部対慶應義塾大学ソッカー部の試合が行われた。今期3度目の早慶戦。早大にとってはこの試合で勝点を挙げた時点で、9年ぶりの1部昇格が決定。また、勝利し2位専修大の結果如何では優勝も決まるという大一番となった。8年前創部以来初の2部転落時、入替戦で他ならぬ慶應に破れ降格が決定した。その雪辱を晴らすためにも、また今年の早慶戦で勝ち越すためにも(第1戦1-2、第2戦2-1)絶対に負けられない戦いである。
早大のシステムは3-5-2。前節に引き続き鈴木修人(スポ2)、山口貴弘(スポ3)が欠場。横山知伸(スポ2)が3バックの一角を占めた。一方、慶應のシステムは3-3-2-2。これまでの対戦時とは違い攻撃的な布陣で臨んだ。勝たなければ昇格の可能性が消える慶應は序盤、前線から激しいプレスをかける。早稲田も個々の高い技術でこれに対応し、一進一退の展開。しかし、前半11分試合は思わぬ形で動く。早稲田が左サイドで得たコーナーキックが慶應DFのクリアミスを誘い、オウンゴール。早大にとっては勢いづく先制点になるかに思われた。しかし、その後19分にCKからの慶應FW大河淳のヘッドが右ポストをかすめる。23分には鋭いカウンターを受け、右サイドからの折り返しをMF巻に合わせられるもゴール上へ。29分には同じく巻の見事な球捌きから右サイドを突破され、アーリークロスを上げられるが、何とかクリアで逃れるなどピンチを向かえた。一方、早大も兵藤慎剛(スポ2)、玉田英史(商4)の見事な個人技で、左サイドから効果的な攻撃を仕掛けていく。33分には左サイドでボールを得た兵藤が中央へドリブルで侵入しシュートを放つが、サイドネット。39分にはDFを弾き飛ばして突破した玉田が絶妙なクロスを上げるが惜しくも矢島卓郎(人4)に届かず。両チームともにチャンスを作り出し緊張感が漂ったまま、前半を終了した。
後半に入ると、展開は一変。1分に慶應ディフェンスの油断をつき、矢島が左サイドを突破して中へ折り返すと、フリーで待っていた松橋優(スポ2)が相手GKと接触しながら合わせ追加点。慶應にとっては出鼻を挫かれる余りに痛い失点となった。ショックを隠せない慶應イレブンに対し早稲田の猛攻は続く。3分には、今度は松橋が右サイドを突破してグラウンダーのクロスを上げると、走りこんだ矢島がヒールで流し込み、3-0。早々と勝負を決めた。16分にスルーで抜け出した慶應6番田中祐にゴール左に決められ1点を返されるも、前に出ざるを得なくなった慶應に対し、ここからは早稲田の独壇場となる。14分に松橋に代わり出場した高橋周大(人4)が23分、25分と立て続けに際どいシュートを放つ。その後も早稲田の攻撃が続き、時間は経過。42分にゴール正面で得たフリーキックを、兵藤が直接ゴールに沈め4-1。そのまま試合は終了した。
ここまで、接戦を繰り広げてきた慶應相手に圧勝し、専修大が日体大と引き分けたため早稲田の9年ぶりの1部昇格と2部優勝が決まった。ここまで、1部昇格を最大の目標にしてきたア式蹴球部。試合後には、キャプテンとしてチームを引っ張ってきた徳永悠平(人4)、そして好采配で見事目標を達成した大榎克己監督(S63教卒)が胴上げされるなど、歓喜の輪がうまれた。喜びもひとしおだったのだろう。総理大臣杯の結果が示すように、既に力は大学トップクラス。来期は1部リーグでも大暴れしてくれそうだ。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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