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2005/12/9 [男子バレーボール部]

全日本インカレ・準々決勝、早稲田は東亜大学にセットカウント3−2で勝利しベスト4進出。

 
 
 
 
 
 
 

早大
3
19-25
2
東亜大
25-19
26-28
25-21
16-14

全日本インカレ・準々決勝
早稲田大学×東亜大学

東京体育館
12月9日(金)

 大阪産業大を下し勢いに乗る早稲田は準々決勝、西日本インカレの覇者・東亜大学との対戦を迎えた。関東学連以外で残る唯一の地方校だけに早稲田に対する勢いが感じられた。

 第1セット。序盤から試合の主導権の入れ替わりの激しい展開。早稲田は松永健太(スポ3)のブロックアウトを狙ったスパイクやフェイントなどを多用した巧さを見せるプレーから得点を重ねていく。一方の東亜は強烈なサーブから早稲田のレシーブを崩してくる。セッター・北沢浩(スポ2)に関しても、手元にいいかたちでボールを受けられないため、攻撃に多様性が生まれない。中盤までは互いに譲らず試合が進んでいったが、終盤になると攻撃のリズムを徐々に読まれ始め、東亜の息の合ったブロックに圧倒されてしまう。そのまま第1セットを19−25で先取された。

 第2セットは第1セットの嫌な流れを引きずらなかった。徳武正哉(スポ1)を中心として相手の攻撃を読みきり、次は早稲田がブロックで得点を重ねる。さらに黒木陸(スポ2)、松永もスパイクを着実にコートに沈め、つねに5点リードしての試合運びを見せる。最後は中島敬介(スポ3)が得意のブロードを決め、25−19でこのセットをものにした。

 松永の巧さは第3セットに入っても際立っていた。スパイク・レシーブにと安定感を見せ、チームの中心となる活躍を見せた。しかし、マークを厳しくされた前田和樹(人4)はなかなかスパイクを決めることができない。早稲田先行の試合展開ではあるが、中盤に入って2点差、1点差と得点を詰められていく。ついには東亜・堤のサービスエースで18−18と追いつかれてしまう。ここからはまさに白熱した展開で、互いにミスが許されない。黒木もスパイクをしっかりと決めていくが、東亜の勢いに押され、早稲田はこのセットを26−28で落としてしまう。

 第4セット。このセットも序盤からまさに一進一退の攻防。しかし、終盤に入るとブロックに冴えを見せる早稲田が次第に東亜を引き離していく。さらには中島敬介(スポ3)が連続でブロードを決めるなどして、このセットを25−21で奪取し、最終第5セットに繋げる。

 第5セットに入ると徳武の強烈なサーブが東亜のレシーブを崩す。さらには前田、北沢と連続でブロックを決め、6−2のスコア。このまま一気に引き離しにかかろうとするが、高取のスパイクで勢いを増した東亜も粘りも見せ、終盤に12−12と追いつく。しかし、ここにきて藤森亮介(人4)が好レシーブを連発しチームを盛り立てる。最後は相手のスパイクミスを誘い、16−14で劇的な勝利を飾った。

 セットカウント3−2での勝利。選手たちも接戦の戦いだけに喜びを爆発させた。去年のベスト16を大幅に上回るベスト4まで駒を進めた早稲田。前年との最大の違いは個人単位での成長がチームにそのまま繋がった結果と言える。自分のプレーがチームに与える影響を理解した上での勝利であっただけにこの意味は大きい。次は東海との対戦を迎えるが、精神的にも大きく成長した選手は勝利を目指してひたむきに戦ってくれるだろう。

 

(TEXT=村山裕太、PHOTO=横山真弓)
 


 
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