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早大
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3
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25-23
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2
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順大 |
25-21
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23-25
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19-25
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15-13
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全日本インカレ・3位決定戦
早稲田大学×順天堂大学
東京体育館
12月11日(日)
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準決勝で東海大学に惜しくも敗れてしまったものの、選手たちは気持ちを切り替えて3位決定戦の順天堂大学との試合に臨んだ。
第1セット序盤、エンジンのかからない早稲田は順大のブロックに苦しみ、思うように得点をあげることができない。しかし、体が温まりだすと一時は6点差あった得点差を縮め、前田和樹(人4)のバックアタックでついには順大を捕らえる。そこからはセンター・中島敬介(スポ3)、徳武正哉(スポ1)を多用したリズム感のある速い攻撃から得点を重ね、最後は黒木陸(スポ2)がスパイクを沈め、第1セットを25−23と先取することに成功した。続く第2セット。順大を突き放すことはできないものの、落ち着いた試合運びを見せる。このセットは前田がスパイク、ブロックにと大活躍を見せ、終盤には早稲田優位の流れを作っていく。最後に順大を突き放した早稲田は、中島が速攻で締め、25−21と2セットを連取した。
このままストレートで勝利をあげるかに思われたが、第3セットに入ると一転して、順大が勢いづく。ブロックに冴えを見せる順大は連続して時間差攻撃を止めるなど、早稲田の攻撃のパターンを読んでいった。このセットは一度も順大からリードを奪うことができず、23−25でこのセットを献上した。第4セットに入っても、順大のブロックに苦しむ早稲田はなかなか攻撃の糸口を見出すことができない。さらには順大の速攻にブロックが対応できないなど早稲田の悪さばかりが目立つセットとなってしまった。このまま良い場面なく19−25と連続してこのセットも落としてしまう。
最終第5セット。先手を取ったのはブロックに勝る順大であった。しかし、早稲田もここにきていい形でブロックが決まる。徳武も一人時間差・速攻を連続して決めるなどして、センターを中心に攻撃のかたちを組み立てていった。対する順大もリベロ・♯14佐別当の好レシーブで簡単に早稲田に攻撃の主導権を与えない。しかし、最後で勝利をものにしたのは気持ちに勝る早稲田であった。松永健太(スポ3)が気迫のブロックを決め、15−13で最終セットをものにした。
セットカウント3−2。僅差での勝利であった。今季最後の公式戦を勝利で飾ることは選手にとってもプラスになったに違いない。キャプテンの藤森亮介(人4)は「見ている人が楽しむバレーをできたから悔いはない」と最後の試合を最高のかたちで締めくくることができた。また来季の軸としてチームをまとめる立場になるであろう松永も「今年のチームを支えてくれた4年生が抜けるのはチームにとって大きい。来年は全員で勝つバレーを目指したい」と来季への抱負を語ってくれた。早稲田は今季、目覚しい成長を遂げてきた。今日の勝利が競り勝つ強さを見せたその象徴といってよいのではないだろうか。来年は今年成し得ることができなかったトップを目指してさらなる躍進を期待したい。
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