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早大
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2
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21-25
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3
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旭化成スパーキッズ |
23-25
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30-28
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25-23
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13-15
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黒鷲旗全日本バレーボール選手権
早稲田大学×旭化成スパーキッズ
大阪府立体育館・5月4日(木)
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グループリーグを苦しみながらも2位で通過した早稲田は決勝トーナメント初戦、旭化成スパーキッズとの対戦を迎えた。旭化成は今年で廃部ということもあり、会場には廃部を惜しむ多くのファンが詰め掛けた。
試合は序盤から会場の雰囲気に圧倒された選手たちは思うような試合をすることができない。「でだしは選手みんなが力んでいた」と松永健太(スポ4)が語るように動きの硬さが目立ちレシープミスを連発する。早稲田の本来の持ち味を出すことができないまま第一セットを21−25で落としてしまう。しかし、このときベンチでは「サーブで攻めていって楽しくやろう」と選手間でやり取りがなされた。すると第二セットから選手たちの動きは一転して軽快に。柴小屋康行(スポ3)の強烈サービスエースが決まると、徐々に旭化成の鋭い弾道のサーブにレシーブが対応をしてくる。さらには黒木陸(スポ3)、松永といったあたりもきっちりスパイクを決め互角の展開に。しかし、最後はまたもや旭化成のサーブにやられ第二セットを23−25で連取されてしまう。
このままでは終われない第三セット。北沢浩(スポ3)の軽快なトスから速攻、時間差など早稲田本来のコンビバレーを取り戻すと、柴小屋、黒木に至っては二段トス、バックアタックを豪快に決めるなど要所での活躍も光った。最後も柴小屋、黒木の三年生コンビがスパイク、ブロックにと大活躍しこのセットを30−28でとりきった。続く第四セット。早稲田が旭化成を窮地に追い込む。旭化成は早稲田の勢いに押されるとミスを連発、最後まで早稲田の思い切りのよさが目立った。
第四セットを25−23で連取しての第五セット。ここで明暗を分けたのはやはり経験の差であった。早稲田は中盤にミスが重なると旭化成に一気に逃げ切られ最後まで追いつくことができず13−15で最終第五セットを落としてしまった。
セットカウント2−3での惜敗。掴みかけた勝利は手のひらからこぼれ落ちた。Vリーグ相手とはいうものの選手は早稲田らしいバレーを最大限に発揮した。しかし、北沢が言うように「流れを読んでどれだけミスを抑えられるかが勝利への鍵」というように最後の二点差はミスを抑え切れなかった「経験」というかたちで大きく表れてきた。だが、今日の経験はリーグ戦での強豪校との対戦に必ずいきてくるはずだ。この試合を糧に早稲田ののびしろというものをさらに伸ばして欲しい。
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