5月6日、西が丘サッカー場で関東大学サッカーリーグ1部第8節、早大対東京学芸大の試合が行われた。見事な晴天に恵まれたこの日、ゴールデンウィーク中ということもあり、会場には多くの人が詰め掛けていた。前節明治大学を相手に今季2勝目を挙げた早稲田。良い波に乗って、なんとか連勝してもらいたいところだ。
早稲田のシステムは最近の3試合と同じく山本脩斗(スポ3)をトップ下に置く3−4−1−2。しかし前節まで横山知伸(スポ3)が担っていた左サイドでは中島健太(社学3)が先発した。試合は序盤左右サイドを使った攻撃で早稲田が波に乗ったかと思われた。しかし中盤、ゴール前でのパスミスなど大事な場面でのミスが目立つ。32分にはフリーになっていた相手選手にドリブルで持ち込まれ、放ったクロスに合わせたボールが危うくゴールという危険なシーンであったが、中川裕平(スポ1)が足に当てなんとか相手の先制点を防いだ。そこで前半終了5分前、早稲田はこの日なかなか良い形でボールに触れていなかった市川雄太郎(スポ1)に変えて、怪我のため戦線を離脱していた鈴木修斗(スポ3)を今季初めて登場させた。久しぶりの試合のためか、始めは連携が上手くいかない場面もあったが、この交代でトップ下へ上がった兵藤慎剛(スポ3)が絶妙のボールさばきをみせるなど、後半への期待を持たせ0−0で前半を終わった。
後半は序盤セットプレーが多くなるもゴールへ繋がらない。逆に中盤で東学大のパスが簡単に通るようになってしまい、チャンスを作らせてしまう。しかし23分に渡邉千真(スポ2)に変わって入った島村毅(スポ3)が流れを変える。33分、島村の打ったシュートがポストに当たり、そのこぼれ球を兵藤が落ち着いてゴールの中へ。先制点を演出。その後も相手選手2人に囲まれながらも巧みな動きでかわし、ゴール前へとパスを出すなど切れのある動きを見せた。また40分には中島が上げたクロスを中央で島村が落とし、ゴールから距離はあったものの持ち前のキック力で鈴木がミドルシュート。惜しくもゴールの外へと外れてしまったが、追加点を狙っていく。そして試合終了直前の45分、東学大ゴール前でボールを奪った松本怜(スポ1)がそのままドリブルでカウンターをしかけ、中島へとパス。そこで中島が絶妙のリターンをみせ、再びボールを持った松本が落ち着いてゴールへと流し込んだ。完璧な形での追加点を奪い2−0。そのまま試合を終えた。
試合を通じて簡単なトラップミスからボールを奪われる場面が何度も見られるなど反省の残る内容となったものの、悪い流れの中できっちりと好機を生かし勝利を掴み取った。さらには的確な選手起用が攻撃の流れに大きな変化を加えたと言える。ボランチに鈴木をいれ、兵藤をトップ下に置くことでよりワイドに厚みのある攻撃を可能にし少しずつ早稲田の本来の攻撃を形づくったといえる。今季初の2連勝、鈴木修人の復帰など早稲田にとってうれしいことづくめの試合となったが、この勢いを次節に繋げて欲しいところだ。
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早大ア式蹴球部公式サイト
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